10月27日開催 「恋する灯台」をめぐる瀬戸内探訪クルージング 【愛媛県松山市 釣島灯台】

2018/10/18

昨年「恋する灯台」に認定された愛媛県の釣島(つるしま)灯台は、瀬戸内海海域の安芸灘・伊予灘間を通じる釣島海峡を、明治6年から照らし続ける歴史ある灯台です。 この灯台を訪ねる時に心を奪われるのが、瀬戸内の青い海にさまざまな大きさや様子を持った島の数々が浮かぶ、ここにしかない風景。 それをクルージングでじっくり味わおうというツアーが、たびたび行われています。 今年は10月27日(土)。今年は釣島をはじめ、3つの島をめぐります。 初めに立ち寄る釣島の見どころは、やはり釣島灯台。明治期に活躍したお雇い外国人の一人で、「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・H・ブラントンが設計。山口県や広島県の御影石を使用して建てられました。明治時代に建てられた灯台の中で、大きな改造もなく往時の姿を保っているのは、現在ではここだけとのこと。日本の灯台の中でも歴史的・文化財的価値の高い「Aランク」の保存灯台に指定されています。 また、同時期に建築されて灯台守が宿舎とした「灯台旧官舎」も見学します。灯台と旧官舎は、当時流行した和洋折衷の「洋風建築」とは違い、灯台の厳しい立地条件の中で機能を果たすため、当時のヨーロッパの建築技術を忠実に取り入れた、純然たる「洋式建築」。日本ではなかなか見られない構造やディテールを残し、文化的の高さから松山市の有形文化財となっています。 ちなみに釣島は、島の多くを占める傾斜地を活用し、ミカンや伊予柑、レモンなどの栽培が盛ん。整備された農道からは、まさに「瀬戸内」といった風情の青い海と島々が一望できます。また、周辺の海は良い漁場とあって釣り人の姿も。のどかで豊かな島の情景を楽しむひと時です。 続いては、野忽那島(のぐつなじま)。周囲5.7kmと小さめの島ですが、かつては反物の行商などで栄え、現在も200名ほどの住民が暮らしています。2003年公開の映画『船を降りたら彼女の島』で木村佳乃さん演じる主人公の故郷という設定でロケが行われました。中でも、瀬戸内海の島々を見渡す皿山展望台から望む絶景は素晴らしいもの。その他、島の芸術家が奉納した色鮮やかな絵馬が残る宇佐八幡神社などを散策します。 3つ目の二神島(ふたがみじま)は、他の島々からやや離れた位置関係にあることから、古来の自然や文化が保存された島。1972年に『ナショナルジオグラフィック』誌で「古き良き日本の情景を残す島」と紹介されました。県の天然記念物に指定されているビャクシンの木の自生地や、樹齢130年・樹高5mに及ぶ「大サボテン」など、他の場所では見られない珍しい自然の姿や、古風な雰囲気を残す町並み等を散策します。 ランチタイムには、この地方の山海の産品を集めた「しまめし弁当」に舌つづみを。松山観光港を10時に出発、18時20分に帰港予定の一日クルーズです。 ※「しまめし弁当」の内容は、開催時期などにより変わります。 実はこのツアー、10月22日が申し込み締め切りになっています。ご関心のある方は、下記連絡先へ急いでお問い合わせを。ツアーに間に合わない方も、これらの島には松山市の「三津浜」「高浜」各港から気軽に行くことができます。ぜひ一度ご体験くださいね。