海と灯台プロジェクトとは

プロジェクトの背景と課題

現在、日本には約3000基の灯台があります。しかしGPSの登場などによる航路標識としての必要性の低下により、その存在意義が薄れつつあります。また灯台を新たに利活用しようとしても、国の管理下にあるために自由度は乏しくなっています。つまり現在、今後の灯台の利活用における可能性が薄れてしまっているのです。そのため日本の近現代史において歴史的価値が高いとされる明治期の灯台など海洋文化資産として、地域と一体となって活用する可能性がある灯台が数多く存在しながら、その将来に明るい兆しが今は見えていません。そして今後、2024年までに沿岸灯台、防波堤灯台など、約300基の灯台が廃止されることも決定しているのです。
その様な背景の中、「灯台」が直面する課題は以下の3つにあると考えています。

▼課題1
航路標識としての役割を終えた灯台の存在意義や継承理由を正しく伝えていない。
▼課題2
灯台が果たしてきた地域固有の役割や機能、存在価値を物語化できていない。
▼課題3
灯台がもつ多様な価値と利活用の可能性について、戦略的な取組がない。

海と灯台のまち連絡会について

プロジェクトの理念

「灯台」から見渡す海は、壮大なスケール感をもって広がっています。そして人と海は、時間的にも、そして空間的な意味においても、「灯台」を境としていつも関わりを持ち続けてきました。それゆえに我々は、自然的、社会的、歴史的な文脈から遮断して「灯台」を語ることは決してできないのです。そればかりでなく、逆に「灯台」を通じてこそ、日本の海洋文化史の奥深い世界を伝えることができるのではないでしょうか。そのように、「灯台」を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、日本と世界をつなぎ、これまでにはない異分野・異業種との連携も含めて、新しい海洋体験を創造していくプロジェクトを発足します。それが「海と灯台プロジェクト」です。

プロジェクトの理念

海と灯台プロジェクト 5つのゴール

  1. 灯台をシンボルとした美しい海の景観を地域の誇りに
  2. 郷土の海にまつわる歴史・文化を洗練された物語に
  3. 海洋環境の保全を組み込み、先駆的地域としてのロールモデルに
  4. 異分野・異業種と連携した”灯台コラボレーション”を地域間の絆に
  5. 特別感のある時間・空間デザインへの挑戦を世界に

5つのゴールを定め、地域における「海と人と灯台とのつながり」を創出。
地域特有の海の文化や歴史など、海と人と灯台とのかかわりについて誇りを持つ熱源人材を中心に、 海と人を結ぶ“海と灯台のコミュニティ”活性化を目指します。

海と灯台プロジェクト 5つのゴール

プロジェクト体制

主催:日本財団「海と日本プロジェクト」
協力:海上保安庁
運営:「海と灯台プロジェクト」運営事務局(旧:全国灯台文化価値創造プロジェクト)

プロジェクト体制

3つの分科会を設置

現在の「灯台」が抱える3つの課題に対応していくために、「海と灯台のまち連絡会」「海と灯台学研究グループ」「海と灯台アライアンスグループ」という、3つの分科会をプロジェクト内に設置。「灯台」を地元とする自治体をつなぎ、「灯台」にまつわる歴史や建築、航路標識としての技術などを掘り下げ、そして「灯台」の新たな利活用について様々な分野のプロフェッショナルの皆さんとともに、その可能性を探っていきます。

3つの分科会を設置

海と灯台フォーラム

海と灯台プロジェクト加盟地方自治体の首長および担当者が一堂に会し、2020 年度モデル事業等の活動成果を共有。灯台の文化価値創造についてのプレゼンテーションや提言を行います。

海と灯台フォーラム