普段は行けない断崖絶壁の先端で灯台を見上げる「敷地一般公開」【北海道室蘭市 チキウ岬灯台】

2023/07/11

北海道を代表する景勝地「地球岬」の突端に立つチキウ岬灯台(北海道室蘭市)で、4年ぶりとなる敷地一般公開が2023年7月16日(日)に開催されます。

室蘭市の最南端に位置する地球岬は、切り立った断崖絶壁が連なる迫力満点の景勝地。海抜147mの高さにある展望台からは、視界に収まりきらないほどワイドに広がる太平洋の大パノラマを見渡すことができます。もともとはアイヌ語で「ポロ・チケップ(親である断崖)」と呼ばれていましたが、やがてチケップ→チケウェ→チキウと変化し、ここから見える水平線が地球の丸さを実感させてくれることから、いつしか「地球岬」と呼ばれるようになりました。

今回敷地一般公開を実施するチキウ岬灯台は、展望台よりさらに岬の先端、海抜120mの断崖ぎりぎりの場所に立っています。1920(大正9)年の初点灯以来、太平洋を航行する船舶を導く存在として夜の海を照らし続けてきました。普段は展望台から見下ろすことしかできませんが、敷地一般公開の際は間近からその威容を見上げることができます。下に目をやれば、吸い込まれるような絶壁と打ち寄せる波とが織りなす壮大な景色が広がります。灯台が好きな方はもちろん、秘境マニアや絶景ハンターの皆さんも、この機会に訪ねてみてはいかがでしょうか。

当日の公開時間は10:30から13:30まで、荒天による中止の場合は翌17日(月・祝)に延期となります。

写真提供:室蘭観光協会
文:佐々木康弘