企画展「大浜埼灯台と布刈瀬戸・尾道水道~海上交通の歴史~」が開催されています

2024/08/20

瀬戸内海国立公園指定90周年と大浜埼灯台設置130周年を記念する企画展「大浜埼灯台と布刈瀬戸・尾道水道~海上交通の歴史~」が、おのみち歴史博物館(広島県尾道市)と因島水軍城(同)で開催されています。

因島大橋が架かる瀬戸内海の布刈瀬戸(めかりせと)や、尾道市の中心を通る尾道水道は、古くから物資や人を乗せた船舶が往来する重要な航路として利用されてきました。

因島の北東端、布刈瀬戸に面した位置に立つ大浜埼灯台は、瀬戸内海の重要な航路に1894(明治27)年に設置された8基の灯台のひとつ。さらに1934(明治43)年には、昼夜を問わず航行する船のために、通航信号塔や信号機といった関連施設が灯台の近くに設置されました。


▲上空から見た旧大浜埼通航潮流信号所施設(撮影:村上宏治)

現存するこれらの施設は文化財的にも価値があることから、2024年8月15日付で「旧大浜埼通航潮流信号所施設」として国の重要文化財に指定されました。

今回の企画展は、大浜埼灯台と布刈瀬戸や船、航路につながるストーリーを文書資料と灯台関連資料などから紐解く内容。おのみち歴史博物館では、灯台と関連施設の総称「旧大浜埼通航潮流信号所施設」の紹介と、そこで使用されていた道具や機械類、近代の船舶で使用されていた道具類、海上の安全を祈る信仰に関する絵馬や祈祷札などが展示されています。

もうひとつの会場である因島水軍城では、信号所施設の紹介と道具類の展示のほか、布刈瀬戸を中心に近代の海上交通の歴史を紹介しています。信号所施設開設に関する資料も初公開されています。

会期は、おのみち歴史博物館が9月16日(月・祝)まで、因島水軍城は9月25日(水)まで。詳しくはこの記事の下に記載している公式情報をご確認ください。

なお、尾道観光協会が運営する「おのなび旅行社」では、重要文化財指定を受けた大浜埼灯台と関連施設をサイクリングで訪ねるツアーや、クルーズとバスで訪ねるツアーを発売しています。こちらも詳しくは「おのなび旅行社」サイトをご確認ください。

尾道市「おのみち歴史博物館」
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/7/4035.html

因島観光協会『企画展 因島水軍城「大浜埼灯台と布刈瀬戸 尾道水道」』
https://kanko-innoshima.jp/archives/19368

おのなび旅行社
https://onotabi.jp/