全国で、灯台を活用した事業やイベントが継続
2025/06/18
日本財団「海と灯台プロジェクト」の「新たな灯台利活用モデル事業」(※)の支援をこれまでに受けた団体による自主的な灯台利活用の取り組みが、各地の灯台で継続されています。
今回はその中から4灯台の取り組みをご紹介します。
野間埼灯台(愛知県美浜町)
灯台を軸としたまちおこしに取り組む「現代版灯台守」の仙敷夫妻が、灯台でのフォトウェディング撮影やキッチンカー事業を継続しているほか、事前に予告する形で月2回ほどのペースで灯台の一般公開を実施しています。
灯台一般公開の日付は、「野間埼灯台の現代版灯台守」Instagramで告知されています。6月は既に15日(日)に実施されており、次の公開日は29日(日)の予定です(荒天の場合は中止となります)。
大バエ鼻灯台(長崎県平戸市)
2024年度まで3年間にわたって有志による団体が取り組んだ灯台利活用事業を地元企業「ガッタライ」が引継ぎ、灯台で毎月イベントを実施することを目標に、月替わりでさまざまな企画を打ち出しています。
6月21日(土)には「灯台ディスコ」と銘打ち、灯台の周囲でDJによる昭和メドレーと飲食を楽しむイベントを実施する予定です。イベント予定は、「Camp Base IKITSUKI SUN SEA」の公式サイトやInstagramなどで告知されています。
※荒天が予想されるため、「灯台ディスコ」は延期となりました
恵山岬灯台(北海道函館市)
地域住民・行政(函館市)・地域の企業などで構成された「恵山岬灯台活用協議会」が2023年度まで「新たな灯台利活用モデル事業」の助成を受けて灯台利活用を推進していましたが、2024年度からは自主財源でイベントを継続しています。
今年度は7月26日(土)に、灯台からの菓子まきや灯台の花火の共演を楽しむ花火大会などさまざまな企画を盛り込んだイベント「灯台ホリデイ」を実施する予定で、灯台がある椴法華(とどほっけ)地区の若者グループ「RISEMAN」が中心となって企画・運営を進めています。運営費の一部をまかなうためのクラウドファンディングも実施中です→『椴法華(とどほっけ)の灯を未来に!「恵山岬灯台」祭りを応援して欲しい!』
生地鼻灯台(富山県黒部市)
全国でも珍しい「まちなか灯台(=住宅地の中に立つ灯台)」であるという利点を生かしたイベント「生地鼻灯台ナイトマーケット」を2023年に市民有志が立ち上げ、2024年度は開催時間を拡大して「生地鼻灯台マーケット」として開催。
地元事業者による飲食物や郷土料理の販売、灯台ライトアップ、音楽ライブなどを実施し、灯台の下でのんびりと一日過ごせるイベントとして地域での認知度を高めてきました。
今年度も、6月21日(土)から10月18日(土)まで毎月第3土曜に実施する生地鼻灯台一般公開と同日開催のイベントとして「生地鼻灯台マーケット」が開催されます。
黒部市公式情報→『6/21「生地鼻灯台無料開放&生地鼻灯台マーケット」開催!』
※新たな灯台利活用モデル事業は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対し、資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象としています。詳しくは「新たな灯台利活用モデル事業」ページをご覧ください。