本州最南端の灯台が点灯150周年、抽選で75人に灯室を特別公開【和歌山県串本町 潮岬灯台】

2023/09/05

日本最初の洋式木造灯台として1873(明治6)年に初点灯した潮岬灯台(和歌山県串本町)の点灯150周年を記念し、灯台内部の一般公開と灯室の特別公開(抽選制)が2023年11月11日(土)に実施されます。

潮岬灯台は、江戸幕府がアメリカ・イギリス・フランス・オランダの4か国と結んだ「江戸条約」に基づいて建設した8基の灯台のうちの1つ。紀伊半島沖は海上交通の要衝でありながら、航海が難しい海の難所だったため、急ピッチで建設が進められました。初代は八角形の木造灯台で、「日本の灯台の父」として知られるイギリス人技師・ブラントンが設計しました。現在の石造りの灯台は、1877(明治10)年から約1年間で改築された2代目です。

灯台の一般公開は11月11日(土)の10時から16時までで、申し込み不要。この日は、灯台内部の踊り場までを無料で見学できます。灯室(灯器が設置されている部屋)の特別公開は抽選制で、事前応募の中から当選者75人が見学できます。

応募は往復はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、同行者の人数(応募者本人を除いて4人まで)、見学希望時間(10時台・11時台・13時台・14時台・15時台)を記入し、郵便番号646-0023和歌山県田辺市文里1丁目11-9、田辺海上保安部交通課宛てにお送りください。締め切りは10月13日(必着)。

なお、特別公開では灯室に出入りする際にはしごを昇り降りする必要があり、ハイヒールやサンダルなど脱げやすい履物での参加はできません。未就学児の参加もできないのでご注意ください。問い合わせは田辺海上保安部交通課(電話0739-22-2001)まで。

文:佐々木康弘