「陸中黒埼灯台」は地元の神楽がモチーフ!『燈の守り人』キャラクター表敬訪問【岩手県普代村 陸中黒埼灯台】

2022/03/30

全国の灯台の魅力を掘り下げ、オリジナルストーリー作成のもとキャラクター化するエンターテインメント「燈の守り人」。全国灯台文化価値創造フォーラムは同プロジェクトと連携し、灯台の新たな歴史・文化価値を創出する活動を推進しています。今回はその活動から、新たにキャラクター化された「陸中黒埼灯台」の紹介と、2021年10月18日(月)、同灯台が建つ岩手県普代村と東京を結びリモートで行われたキャラクターの贈呈式のレポートをお届けします。

陸中黒埼灯台は、1947年(昭和22年)に地元漁協により「普代灯柱」として設置されました。三陸復興国立公園の海岸段丘の景勝地に建ち、青い海と山の緑にひときわ映える白亜の灯台で、北緯40度線上の灯台として、日本海側の入道埼灯台(秋田県雄鹿半島)と対をなすのも特徴です。。

今回、キャラクター化された守り人「陸中黒埼灯台」は、「ジャッキー西村」さんが原案デザインを担当。1952年(昭和27年)7月1日に就任し、身長は170㎝。新巻鮭が好物というキャラクターで、声優の真殿光昭さんがボイスキャストを担当します。

贈呈式は普代村役場の柾屋伸夫村長と、東京の「燈の守り人」製作委員会の柴田英知プロデューサーをリモートで繋いで実施。柾屋伸夫村長はキャラクターの第一印象について「イケメン!」と思ったそうで、「地元の鵜鳥神楽のお面や衣装をモチーフに、大変凛々しい姿に描いていただき、とても嬉しく、ありがたく思っています。このキャラクターを生かして、陸中黒埼灯台を知ってもらうきっかけにしてもらい、若者をはじめ幅広い年代の方々に灯台を実際に訪ねてもらえるように、村内でこのキャラクターを活用・定着させていきたいです」と思いを寄せました。

この思いに柴田氏は「新たな村民としてこのキャラクターを受け入れていただけると嬉しいです」と語り、「灯台は、街からはずれたところに建設されていたりするので一般の方にはあまり馴染みがないと思いますが、キャラクター化することで『灯台にはこんなストーリーがあるんだ』と身近に感じていただければと思っています。ぜひ地元の方に周知していただき、活用していただきたい」とコメントしました。

今後は灯台のガイド音声の普及、パネルの設置など積極的な活用の実現が期待されます。なお、「陸中黒埼灯台」が登場するオリジナル音声ストーリー「燈の守り人~幻想夜話~」も公開中ですので、ぜひ耳を傾けてみてください。