「鴛泊灯台」は雪をイメージした優しさ溢れる存在!『燈の守り人』キャラクター表敬訪問【北海道利尻富士町 鴛泊灯台】

2022/03/30

全国の灯台の魅力を掘り下げ、オリジナルストーリー作成のもとキャラクター化するエンターテインメント「燈の守り人」。全国灯台文化価値創造フォーラムは同プロジェクトと連携し、灯台の新たな歴史・文化価値を創出する活動を推進しています。今回はその活動から新たにキャラクター化された「鴛泊灯台」の紹介と、2021年10月7日(木)、同灯台が建つ北海道利尻富士町で行われたキャラクターの贈呈式のレポートをお届けします。

鴛泊灯台は、利尻島の北端・ペシ岬の中腹に建つ灯台です。晴れた日には隣の礼文島のほか、天候が良いときはサハリン島を見ることもできます。島内には利尻山やオタドマリ沼などの景勝地が点在し、利尻礼文サロベツ国立公園の一部に指定されています。

今回、キャラクター化された守り人「鴛泊灯台」は、「yuzuco」さんが原案デザインを担当。1892年(明治25年)12月15日に就任し、身長は154㎝。好物は利尻昆布の佃煮。声優の大空直美さんがキャラクターボイスを担当しています。

贈呈式当日は、「燈の守り人」製作委員会の柴田英知プロデューサーが利尻富士町の田村祥三町長を表敬訪問しフォトセッションと会談を実施。柴田氏はキャラクターについて「雪をイメージし、北前船の船乗りたちに料理を振る舞うなど、優しさが溢れている中性的な守り人です」と説明。その上で「利尻富士町の方々はとても温かく、このキャラクターがリンクすると嬉しいです。皆さまが、鴛泊灯台を愛して守ってこられたように、キャラクターも育てていただけたらと思っています」とコメントしました。

これに対し、田村町長は「恋人同士の縁を守る仲人役として活用するのも良いのではないかと考えています。鴛泊灯台は利尻島を守るシンボルとして130年ほど経過していて、鴛泊灯台は島民にとっても愛着のある灯台なので、これからも灯台を守っていきたいです」と思いを語りました。

キャラクターパネルの贈呈も終え、式はつつがなく終了しました。今後は灯台のガイド音声の普及、パネルの設置もほか田村町長が語ったような活用も実現へ期待が高まります。なお、「鴛泊灯台」が登場するオリジナル音声ストーリー「燈の守り人~幻想夜話~」も公開中ですので、ぜひ耳を傾けてみてください。