「恋する灯台」海ドラデビュー!! タイの人気ドラマのロケ地に【山形県鶴岡市 鼠ヶ関灯台】

2020/03/04

鶴岡市きっての景勝地である弁天島の鼠ヶ関灯台が、タイで人気のテレビシリーズのロケ地に決定。いよいよ「恋する灯台」が海外デビューを飾ることになるかもしれません。

東北6県約92団体が加入する「みちのくインバウンド推進協議会」では、2015年9月の設立以来プロジェクトを組んでタイの誘致を進めてきました。

そしてこのほどメディア関連での活動が結実。タイで最大手の民放テレビ局「Channel 3(チャンネルスリー)」が、人気の恋愛ドラマシリーズの新作を日本を舞台に展開することに。撮影は庄内地域をメインに行われ、鼠ヶ関灯台がドラマの重要なロケ地に選ばれたのです。

みちのくインバウンド推進協議会によると、重要ロケ地の第一条件は“白い灯台”。また恋愛ドラマということで、「恋する灯台」に認定されている鼠ヶ関灯台がテーマ性としてリンクすることをタイ制作サイドはとても重要視しているそう。

1月下旬に行われたロケハンでは、プロデューサー、ディレクター、脚本家らが来県し鼠ヶ関灯台を視察。灯台が建つ弁天島にある厳島神社や金比羅神社の祠&鳥居、そして愛を奏でる「幸福の鐘」などのロケーションをとても気にいってくれたそう。

というのも新作ドラマの主要人物の1人が「閻魔様」(※画像はイメージ)で、灯台はこの“裁きの神”が住まう場所という設定。タイで人気の俳優を起用した現代劇となる予定で、現状伝えられているタイトル名は「ラブ・エバー・アフター(仮)」! なるほどスピリチュアルかつロマンティックな内容で、鼠ヶ関灯台にぴったり⁉

(写真2枚は出演予定のタイの俳優のお2人)

加えてこの灯台での撮影にあたり、海上保安庁が全面的な協力を申し出てくれたことが決め手となり、最終的に重要ロケ地として決定されました。

 

また今回のロケハンでは、これまで一連の誘致活動において多大な貢献をしてきた旧庄内藩主・酒井家19代、酒井忠順さんの元も訪問。その会談の場で酒井さんのドラマへの出演が急遽決まり、閻魔様の剣道の師範となる「庄内の殿様」役にふんすることが内定しています。

日本と異なり、通常のタイドラマでは1話の放映時間は2時間、1クールは17話~24話となり、撮影は1年がかりとなります。当初は4月上旬の桜の季節から撮影がスタートする予定でしたが、現在は世界的な事態の成り行きを見守っている状況。推進協議会ではタイ側からのどんな要望にも対応できるように、準備を進めているそう。

放映されればロケ地にはタイから大勢の旅行客が訪れるとのことなので、一刻も早く収束して「恋する灯台」が海外のお客様にとってもロマンスの聖地となるといいですね。