恋する灯台への熱い思いを込めたオリジナルソングを発信【新潟県糸魚川市 能生港灯台】

2019/09/06

能生海岸に浮かぶ岩礁・弁天岩の上に建つ能生港灯台。

「恋する灯台」認定灯台として観光客はもちろん、地元・新潟県糸魚川市の人々からも愛されるこの灯台には、「応援歌」ともいうべきオリジナルソングがあります。手がけられたのは、糸魚川のご当地ソングを制作する地域密着型の音楽レーベル「真南風(マハエ)レコーズ」。主宰も根間邦雄さんは「マハエネマ」名義で活動するアーティストで、応援歌の作詞・作曲のほか、ヴォーカル&ギターを務めることもあるそうです。

応援歌に込めた思いを伺ったところ、「私自身の“心の拠り所”である能生港灯台を広くみなさんに知ってもらいたい一心で書きました」と根間さん。また、糸魚川市で20年以上にわたり活動してきた中で「おかげさまで結婚しました」という報告や「恋が成就した」話などを耳にする機会も増え、能生港灯台の「恋する灯台」としてのの存在感も実感されていたそうです。そこで地域住民の日常生活の一部である能生港灯台が、「人の結び付き」を大切にする地域であってほしいとの願いを込めてオリジナル曲を創作。CDとしてリリースしたり、YouTubeなどで配信するなど、地域の良さを広く発信しているのだとか。

この応援歌には発起人となったのが、能生商工会に所属する磯貝俊英さん。

磯貝さんは、2016年に能生港灯台が「恋する灯台」認定後、何らかのアクションを起こしていかなくては?と部会で提案。以来、灯台を積極的に盛り上げるアイデアを考え、取り組んでいきました。

その後、立ち上がった灯台部会のプロジェクトリーダーとなった磯貝さんは、別の地域に建つさまざまな「恋する灯台」を視察に訪れ、施策の肉付けを開始。磯貝さんの発案によって「恋する灯台モニュメント」や「恋する灯台・絵馬&掛所」の設置、そして弁天岩にかかる「曙橋のライトアップ」を実施することに。他にも「能生ふるさと海上花火大会」を締めくくる「大仕掛け花火」で、ナイアガラの滝の下に浮かぶ「恋する灯台」のイルミネーション。もともと花火大会の名称だったものを「恋する灯台」に変更するアイデアも磯貝さんによるものでした。

オリジナルソングについては、こうした活動の最中に偶然立ち話をする機会があった磯貝さんと根間さんが、「灯台の歌があるといいよね!」と意気投合したことから、とんとん拍子に話が進んだのだとか。その経緯を磯貝さんが語ったインタビューもYouTubeにアップされています。

地元を深く愛するアーティストとアイデアマンのタッグから生まれた、地元発「恋する灯台・能生港灯台」のオリジナルソング。灯台への熱き思いが込められた応援歌を、ぜひ聞いてみてください。