遊歩道から灯台まで、恋する思いを加速させる“積丹ブルー”の絶景【北海道積丹町 神威岬灯台】

2019/09/30

「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に属し、日本海へムクっと突き出る北海道・積丹半島。アイヌ語で「神」を意味する“カムイ”の名を冠する神威岬の先端に佇むのは、2017年に「恋する灯台」認定を受けた神威岬灯台です。

灯台が立つ海抜80mの断崖絶壁から見下ろした先には、そそり立つ奇岩「神威岩」や300度ほど見渡せる水平線、そして神秘的な青さに魅了される“積丹ブルー”の海……恋する2人の気持ちを加速させる大パノラマが広がります。

一方、積丹には悲劇の「チャレンカ伝説」も。北海道に逃れた源義経がアイヌの娘・チャレンカと恋に落ちるも、彼女を残して船で旅立ち、悲しんだチャレンカが海に身を投げ神威岩になったと伝えられています。

伝説に生まれるほど雄大で豪壮、神々しい自然が広がる神威岬は、かつて日本海最大の難所と呼ばれた反面、良質な漁場としても知られ、積丹町はニシン漁の大漁場として発展しました。あのニシン漁をうたった「ソーラン節」は、積丹町発祥なのだとか。

豊富な積丹の海の幸を味わおうと、例年6月の最終日曜日に「積丹ソーラン味覚祭り」が行われます。令和初のお祭りは6月30日に開催。伝統芸能・正調鰊場音頭やYOSAKOIソーランの舞、歌謡ショー、「ウニむきコンテスト」も開催。天候にも恵まれ、お祭りは大勢の観光客が訪れ盛況だったそう。

観光客が集う時こそ…と「恋する灯台」神威岬灯台も内部が公開され、700名以上が足を運ばれたとか。デートで訪れた2人には灯台と青く晴れ渡る大空、“積丹ブルー”のコントラストが恋の思い出として、爽やかな風と共に刻まれたことでしょう。

 

ちなみに駐車場から「恋する灯台」神威峠灯台までは、歩いて20~30分ほど。「チャレンカの小道」は整備されているものの起伏もありますのでくれぐれもご注意のほど。恋人同士なら自然と手をつないでお互いを気遣ううちに、恋心も急加速しちゃうかもしれませんね!