フォトスポットを巡りめざせ高得点!海と灯台のまちでフォトロゲイニング【岩手県普代村 陸中黒埼灯台】

2021/01/05

岩手県普代村、海抜約130メートルの断崖にたたずむ「陸中黒埼灯台」。遠く太平洋をのぞむ崖の上から、海の安全を見守ってきました。日本海側に位置する秋田県の入道埼灯台とともに、“北緯40度に位置する灯台”として対をなす灯台でもあります。

真っ青な太平洋と白い灯台のコントラストが多くの人の心をとらえ、観光スポットとしても親しまれています。

そんな陸中黒埼灯台を擁する普代村で、2020年11月8日に「フォトロゲイニング」の大会が行われました。

フォトロゲイニング(フォトロゲ)とは、地図に示されたチェックポイントを制限時間内にまわって写真を撮ることで得点を集め、その合計を競い合う新たなスポーツ。神社やお寺など、まちのシンボルとなる場所もチェックポイントに含まれることから、地域振興にも貢献するとして注目されています。

2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた三陸エリアでは、復興プロジェクトの一環として、2019年から三陸のまちを舞台としたフォトロゲ大会が行われています。

2020年の大会テーマは「ロマンス」。2019年には「恋する灯台」にも認定された陸中黒埼灯台をめぐる普代村でのフォトロゲ大会には、カップルや友人グループ、ファミリーなど60組171名が参加しました。

村内を走る三陸鉄道を使っての移動もOK。各チームではどのようなルートでチェックポイントをまわるのか、入念な作戦会議が行われていました。

チェックポイントにはもちろん陸中黒埼灯台が含まれ、たくさんの参加者が灯台を訪れて写真を撮影。

灯台には普代村の特産である昆布ブラザーズの「すっきぃ」と「えんぞー」が待機。ふたりと一緒に写真を撮る参加者の姿も見られました。

朝9時のスタートから5時間。制限時間の午後2時ごろには次々と参加者が戻り、フィニッシュ地点での撮影を行いました。

会場では地域の方々によって軽食も振る舞われ、あたたかくおいしい地元の味を楽しんでいました。

美しい海を間近に眺めながらのフォトロゲイニング。高得点を目指して走るもよし、観光しながらマイペースで進むもよし。自由に楽しめるのがフォトロゲの魅力のひとつなのだとか。

今後も三陸を舞台としてフォトロゲ大会は開催予定。三陸のまちの新たな魅力にふれるチャンスとなりそうです。

 

取材:藤堂真衣