「灯台は地域の発展と密接な関連がある」灯台の歴史を調べて感じたもの【青森県青森市 青森港北防波堤灯台(アスパム灯台)】

2022/02/28

2021年11月1日~8日に実施された「海と灯台ウィーク」。灯台と私たちの結びつきを再認識するきっかけともなるこの期間に、全国各地の灯台に縁ある方々の話を伺う「灯台応援動画」が制作されました。今回は、青森県の大間埼灯台(大間町)と尻屋崎灯台(東通村)での勤務経験を持つ海上保安庁 青森海上保安部の中川 隆司次長にお話を伺いしました。

 

―灯台に関心・興味を持ったきっかけを教えてください。

中川「小学生の頃、海上保安官だった友達のお父さんが宗谷岬灯台(北海道稚内市)に連れて行ってくださり、壁一面に並ぶ大型の無線機器を格好いいと思った記憶があります。海上保安庁の学生募集を見て、幼少時から好きだった電気・無線の仕事に就けると知り、迷わず入庁しました。初任地はむつ市で、大間埼灯台と尻屋崎灯台に多い年で年間230日以上滞在勤務しました。転勤の度に灯台の歴史を調べていますが、特に古い灯台は地域の発展と密接な関連があることが多く、自分も歴史の一部となったような楽しさを感じます」


―灯台について中川次長が詳しいと自負される分野について教えてください。

中川「現場の技術者として機器・施設を保守するのみです。複数のメーカーの機器が混在しているため、故障時にはそれらを広く扱える知識が必要です。厳しい環境下で実際に修理等をするのは、私たちにしかできないことだと自負しています」

―中川次長にとって灯台はどのような存在でしょうか?


中川「特殊な環境下ゆえに『自分たちにしかできない』という意義を感じさせてくれる存在です。灯台の仕事を通じて色々なことを経験しました。灯台に出会えたことを幸せに思います」


―灯台は、地元の未来にとってどのような存在になると思いますか?

中川「灯台には初期から西洋の最先端技術が注ぎ込まれ、時代に応じて新技術が付加されてきました。通信・ITテクノロジーの進歩した現代でも、岬や防波堤の先端という立地は広範な活用が可能で、社会インフラとしても発展が期待されます。その一端として携帯基地局が設置されている灯台もあります」

―灯台を地元で活用するために必要なのは、どんなことでしょう?

中川「親水防波堤として整備された青森港の北防波堤と、その景観にマッチするようデザインされたアスパム灯台(青森港北防波堤西灯台)は、人が集う活きた空間を創り上げた好例です。岬や港の風景を思い浮かべる時、その中に灯台がある、そんな存在であり続けてほしいと思います」

中川次長がアスパム灯台を紹介する動画もあわせてぜひチェックしてみてください。