「地元と海保が連携し、もっと広く知ってもらうことが必要」101年目の灯台、これからの歩み方【愛知県美浜町 野間埼灯台】
2022/03/21灯台と私たちの結びつきを再認識する期間「海と灯台ウィーク」(2021年度は11月1日~8日実施)に際し、海と灯台プロジェクトでは全国各地の灯台に縁ある方々の話を伺い「海と灯台学」を編纂する活動を実施されました。その取材から、今回は愛知県知多郡美浜町の野間埼灯台について、海上保安庁 名古屋海上保安部の三坂正幸さんに伺った話をお届けします。
―灯台に関心・興味を持ったきっかけを教えてください。
三坂「海上保安庁に入庁して、灯台の修繕、改修、建設をするようになってからです。その経験を重ねるうちに自然と関心が深まっていったと思われます」
―灯台について、三坂さんが詳しい分野を教えてください。
三坂「防波堤灯台の建設に関することです。野間埼灯台は1921年(大正10年)3月1 日に初点灯し、昨年100周年を迎えた愛知県最古の灯台で、高さ18mのコンクリート造です。防波堤灯台は、鉄筋コンクリート造・FRP造・鋼製で建設・設置されています。灯台は航路標識の中の光波標識の一種で、簡単に言うと、ピカピカ光ることによって船に場所を知らせることが役目です。その光り方は『灯質』といって、野間埼灯台の場合は白い光が3秒光って3秒消えるというパターンを繰り返し、その光はおよそ15km沖合いの距離まで届いて認識することができます」
―灯台は、どのような存在でしょう?
三坂「海辺の街や岬に普通にある、そういう存在です。日本は海に囲まれた国ですし、海で生計を立てる仕事がある限り、これからも必要な存在だと思います」
―今後、灯台を地元で活用するためにはどのようなことが必要だと思いますか?
三坂「地元に愛される存在であり、地元と海上保安庁が地域連携することで、もっと広く知ってもらうことが必要だと思います」
三坂さんが野間埼灯台を紹介する灯台応援動画もぜひチェックしてみてください。