ゲーム作品の舞台となった“聖地”で記念撮影!観光協会がファンイベントを開催【香川県高松市 男木島灯台】

2023/02/24

アートやグルメなど、訪れる人を魅了する力にあふれる瀬戸内海の島々。男木島(おぎじま)は香川・高松の港からフェリーで40分ほどのところに位置する、一周約7キロメートルの小さな島です。
(写真:男木島観光協会提供)

この島の北端にたたずむのが「男木島灯台」。瀬戸内の海上交通が急増した明治時代に建造され、1895(明治28)年に初点灯した石造りの灯台です。(写真:男木島観光協会提供)

灯台といえば「白亜の灯台」と表現されるような真っ白い塔の姿が浮かびますが、男木島灯台は無塗装の御影石で作られており、無塗装の灯台は日本では山口県の角島灯台とあわせて2基という、貴重な灯台でもあります。
(写真:男木島観光協会提供)

どこか懐かしい気持ちを思い起こさせる男木島の風景。そんな男木島は映画のロケ地などとしても活用されていますが、中には男木島を物語の舞台のモデルにしたゲーム作品も。主人公が夏休みに訪れた島で多くの仲間と出会い、絆を深めていくアドベンチャー作品「Summer Pockets REFLECTION BLUE」(=サマポケ)に登場する“鳥白島”には、男木島のいくつものスポットが登場しています。

夏休みというノスタルジックなストーリーと男木島の風景がベストマッチし、ゲームは高評価を受け、男木島は作品の“聖地”としてファンが訪れることも。

2023年1月22日には、こうしたファンの思いを受けて、“聖地巡礼ツアー”として「男木島灯台サマポケ祭り」が開催されました。


(画像:男木島観光協会提供)

抽選で30名を招き、男木島灯台をはじめ作中に登場するスポットのガイドツアーやクルージング、オリジナル参加特典の配布などを実施。当日は、灯台内の見学も可能に!クルージングではこのイベントのために制作された特別ガイド音声も流れ、クルージング後の観光協会×制作を担当したKeyによるコラボ企画ではキャストからのメッセージ映像が流れるなど、スペシャルな企画もいっぱい!
男木島灯台の入口には、「サマポケ」に登場する灯台と縁の深いキャラクター・紬(つむぎ)の等身大パネルも設置され、記念撮影を楽しむ姿もみられました。クルージング中には、島や灯台の姿を背景に持参したグッズで撮影する参加者も多く、思い思いに男木島での時間を過ごしていたそう。

参加者からも「日常ではなかなか見られない灯台が見られてよかった!」「クルージングが楽しかった!」など、満足したという声が数多く寄せられ、次回開催を望む声や、「こうしたイベントをきっかけに、男木島がもっと知られてほしい」と期待する声も。イベントを主催した男木島観光協会でも、次回以降もこうしたファンイベントの開催を前向きに検討していきたいとのこと。

「男木島は集落が一つの小さな島。迷路のような道を歩くと島の人たちが挨拶を交わしていて、人の暮らしが息づいているのを感じます。故郷に帰ったかのようなほっとした気持ちをぜひ味わっていただきたいです」(観光協会)

忙しい日々のなかでついつい忘れがちな、ゆったりとした気持ち。男木島を流れる時間が、それを思い出させてくれるかもしれません。