灯台や伝統的建造物の保存と観光活用について考えるシンポジウムを開催【京都府京丹後市 経ヶ岬灯台】

2023/03/30

経ヶ岬(きょうがみさき)灯台があるのは、京都府の北部。丹後半島の北端、海抜148メートルの断崖の上に立ち、国内でも珍しい「第一等フレネルレンズ」を搭載する灯台でもあります。桜や紅葉など、山のイメージが強い京都ですが、北側は海に面しており、舟屋が連なる伊根町や日本三景に数えられる天橋立など、海や川にまつわるスポットも数多く存在します。

そんな京都・丹後エリアの魅力について議論する「海の京都の文化観光連携シンポジウム」が、2023年3月4日(土)・5日(日)の2日間にわたって開催されました。1日目の会場である郷土資料館(宮津市)と2日目の会場である京丹後市丹後庁舎の会議室をオンライン結び、パブリックビューイング形式でも参加が可能な形で行われ、文化庁の番光氏や「海の京都DMO」伊根地域本部事務局長・吉田晃彦氏、さらに海上保安部職員の藤島充良氏による講演を通して、経ヶ岬灯台や伊根町の舟屋といった文化的・歴史的価値をどのように活用し、発信していくのかが語られました。

経ヶ岬の初点灯は明治時代の1898年。そこから海の安全を守り続けてきた歴史に着目しつつ、現代にまで続く航路標識としての実際的な役割をいかに継続させ、両立させるかが重要だと改めて考える機会となりました。