野島埼灯台再点灯100年、光と人の物語を伝える2本の記念映像を公開

2025/11/10

千葉県南房総市の房総半島最南端に立つ野島埼灯台が2025年8月、再点灯から100周年を迎えました。これを記念して、野島埼灯台利活用プロジェクト委員会(構成団体:一般社団法人 南房総市観光協会・近畿日本ツーリスト)は、2本のPR動画を制作し、南房総市観光協会公式YouTubeチャンネルで公開しました。

野島埼灯台は、1869(明治2)年に初点灯した後、1923(大正12)年の関東大震災で倒壊し、1925(大正14)年8月15日に再建・再点灯されました。以来100年間、東京湾への玄関口を照らし続け、現在は登録有形文化財として一般公開されています。

1本目の動画「燈々(とうとう)、百年。野島埼灯台百年物語り」は、今年8月に行われた「再点灯100周年『野島埼灯台 百年の約束〜光がつなぐ過去と未来〜参観者数 目指せ年間10万人プロジェクト』」の様子と、灯台と寄り添いながら生きてきた人々の証言を収録したアニバーサリームービーです。

千葉海上保安部や地元関係者の言葉を通して、野島埼灯台が地域とともに歩んできた歴史が語られます。灯台の無人化を見届けた元職員が涙をこらえて語る場面や、地元出身の管理担当者が「親のように見守ってくれる存在」と表現するくだりなど、灯台への深い愛情がにじむ内容です。

2本目の「灯台マニアとのぼる 野島埼灯台」では、フリーペーパー『灯台どうだい』編集長であり灯台マニアの不動まゆうさんが案内役を務め、灯台内部や展示室「きらりん館」、周辺の国定公園を巡りながらその魅力を紹介します。点灯直後に緑色の光を放つ「エメラルドタイム」から、白く輝く「ダイヤモンドタイム」へと移ろう光の美しさを、灯台ファンならではの言葉で語るシーンが印象的です。

どちらの映像も、100年という節目を迎えた灯台の存在を未来へとつなぐ貴重な作品です。野島埼灯台がこれまで照らしてきた時間、そこに関わった人々の思い、そしてこれからの地域との関わりを、映像を通じて感じ取ることができます。

この機会に、ぜひ動画を通して100年を迎えた野島埼灯台の魅力に触れてみてください。

リンク
野島埼灯台100年記念「燈々、百年。」特設ページ(南房総市観光協会)
https://www.cm-boso.com/nojimazaki100.html