岩崎ノ鼻灯台で「灯台×癒し」を検証する体験プログラムを実施しました
2025/11/19
富山県内の官民で構成する岩崎ノ鼻灯台利活用プロジェクト実行委員会は今年度、富山県高岡市に立つ岩崎ノ鼻灯台を舞台に、「伏木エリア魅力発掘プロジェクト」を推進しています。日本財団「海と灯台プロジェクト」の助成を受けた取り組みで、「灯台×癒し」の事業で灯台を訪れる人を増やすことができるかを検証する実証事業です。
岩崎ノ鼻灯台は、富山湾と立山連峰を望む眺望に恵まれ、春は桜の名所としても知られています。一方で、近年は周辺の竹や雑木が伸び、灯台への道が見通しの悪い状態となっていたほか、灯台周辺からの眺望も悪くなっていました。
そこで、まずは灯台を訪れやすい環境を整えるため、灯台周辺の通路の除草や立ち木の伐採を中心とした環境整備を10月に実施。延べ106人の市民や企業関係者が参加し、灯台までの道のりをふさぐように伸びていた雑木や、立山連峰を覆い隠していた草木を刈り払い、灯台まで安全に歩ける環境と美しい眺望を確保しました。

整備後の環境を活かし、11月3日には「癒し」をテーマにしたモニターツアーを開催。朝方は雨に見舞われ、予定していたガイド付きの灯台ウォーキングを座学へ切り替えましたが、天候は次第に回復し、その後の行程は予定通り進行しました。灯台内では伏木海上保安部の職員から灯台の歴史と明かりの変遷について聞き、参加者から「最初は小さな明かりだったことを知った。他のことも知りたくなった」という声が寄せられました。

灯台上部からは伏木港や富山湾の広がりを一望し、晩秋の景色を満喫。ツアーの後半では、室内での簡単なヨガを通じて心身を整え、地域食材を取り入れた弁当の提供や温泉での入浴を組み合わせ、ゆったりと過ごす体験を用意しました。

実行委員会は今回のモニターツアーの成果を分析し、整備によって歩きやすくなった灯台周辺の環境と、体験型の「癒し」プログラムの組み合わせが、今後どのように地域の魅力づくりにつながるかを検討していく方針です。
リンク
伏木を見守る「岩崎ノ鼻灯台」 周辺の景観を美しく4年ぶりに灯台周辺の伐採・整備に のべ106人が参加!(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000161057.html
「岩崎ノ鼻灯台」を見て学んで体感する「癒し」ウォーキング&温泉ツアーを開催しました!(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000356.000161057.html
