“7000万年の記憶”を描く影絵パフォーマンス「入道埼灯台物語」が上演されました
2025/11/20
入道埼灯台利活用事業実行委員会は、11月1日に影絵作家・川村亘平斎さんによる影絵パフォーマンス「入道埼灯台物語」を秋田県男鹿市内で上演しました。入道埼灯台を切り口に、地域に刻まれた海と人との関わりを伝えることを目的とした企画で、日本財団「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施する入道埼灯台利活用推進事業の一環として実施されました。
入道埼灯台は、約7000万年前の地層「溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)」の上に立つ灯台であり、この岩盤から取れた石は、男鹿の郷土料理「石焼料理(石焼鍋)」にも使われてきました。今回は、その地質的な成り立ちと食文化の背景をストーリー化し、影絵パフォーマンスとして表現しました。
影絵パフォーマンスには地元小学校の児童たちも参加し、事前に「海の中の生物」をテーマに影絵作品を制作してから、リハーサルを経て本番に臨みました。

当日は約60名が来場し、男鹿半島に刻まれた7000万年の歴史を幻想的な光と影の演出で描き出しました。終演後は、児童たちから「また影絵に参加したい」「灯台のことが勉強できて良かった」といった感想が寄せられました。
当日はこのほか、影絵に先立って小学生対象のワークショップも開催。ジオガイドの案内で、入道埼灯台の歴史や役割、男鹿半島ジオパークの地質的特徴について学習しました。

さらに、昼食会場のホテルでは約800℃に加熱した溶結凝灰岩を鍋に投入し、一気に沸騰させる「石焼料理」の実演と試食体験を行い、灯台と地理と郷土料理がひとつの線でつながっていることを実感しました。

当日の詳細なレポートは、PR TIMESに掲載された開催報告をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000358.000161057.html
