今津灯台を起点に、海・酒・文化をつなぐモニターツアーを実施しました

2026/01/29

兵庫県西宮市で活動する今津灯台歴史文化再発見コンソーシアムは、2025年度、「今津灯台歴史文化再発見プロジェクト」に取り組みました。同プロジェクトは、現役灯台としては日本最古とされる大関酒造今津灯台(以下、今津灯台)を核に地域の文化資源をひもとき、観光のあり方を「見る」から「理解する」へと発展させることを目的とした取り組みです。2025年度の「海と灯台プロジェクト」の助成を受け、調査・検証を進めてきました。

今津灯台は1810年、今津港を出入りする船のため、酒蔵「大関」の当主が私財を投じて建てた和式の木造灯台です。当時、大関をはじめとする灘の酒は樽廻船で大消費地の江戸へ運ばれ、「下り酒」として高い評判を博していました。

今回のプロジェクトは、こうした歴史的背景を踏まえ、今津灯台を中心に今津地区を巡り、食・芸能・信仰・酒造りといった地域文化をひとつのストーリーとして体験できるプログラムの構築に取り組みました。2025年11月28日には調査検証の一環としてモニターツアーを実施し、関係機関や旅行会社の職員など20人が参加しました。

ツアーは、今津灯台を「ゴール」と位置付け、その成立背景を理解するための手がかりを地域各所に散りばめる構成としました。

酒造の歴史を伝える施設での解説、酒造りの神や海の守り神をまつる神社への参拝、能楽堂での鑑賞や体験、地元食材を用いた特製弁当と日本酒のペアリングなどを楽しみ、参加者が灯台を中心に今津の歴史を物語としてとらえられるよう工夫しています。

参加者アンケートでは、満足度や再訪意向、他者への紹介意向がいずれも高く、「観光素材の新しい見せ方」として評価する声が寄せられました。想定する商品価格帯(6万円)についても、インバウンドを含めたプレミアム観光商材としては十分成立するとの声が集まりました。

同団体は今後もコンテンツを磨き上げ、さまざまな手法で今津灯台の価値を発信していきたいとしています。

リンク
今津灯台ツアーでわかった“見る観光”から“理解する体験”へ(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000100418.html