2025年度「新たな灯台利活用モデル事業」大関酒造今津灯台の取り組み成果を公開
2026/04/03
兵庫県西宮市の今津灯台歴史文化再発見コンソーシアムは、「今津灯台歴史文化再発見プロジェクト」の調査結果と今後の展望を公表しました。本事業は、海と灯台プロジェクトが推進する「新たな灯台利活用モデル事業(2025年度)調査検証コース」の助成を受けて実施したものです。
同事業では、日本最古の木造現役灯台である「大関酒造今津灯台」と地場の日本酒産業の深い繋がりに着目。その歴史的・文化的価値を再発見し、観光資源として活用するための具体的なツアー造成やコンテンツ制作、および効果的な誘客手法について検証を行いました。
まず最初に行った基礎調査をもとにツアールートを仮決定し、現地調査を経てモニターツアーを催行しました。今津灯台によって安全に運ばれた日本酒が地域にもたらした歴史的価値を伝える内容に対し、参加者からは高い満足度を得ることができました。一方で、事業化に向けては、スタッフの運用負荷や運営スキームの構築、さらに体験価値に見合った価格設定の再設計といった課題も明らかになりました。
また、灯台周辺の交通量やアクセスの制約から、灯台そのものを目的地とした「滞在型・常設型」の集客には構造的な限界があることも確認されました。調査の過程で検討した、焼杉板を活用した「灯台居酒屋(キッチンカー)」構想についても、保存状態や運用コスト面から、現時点での実現は困難との判断に至っています。
今回の検証結果をふまえ、今後は灯台を単なる「見学対象」とするのではなく、海運・物流・地域の営みを読み解く「物語の起点」として再定義していく考えです。現地への集客に固執せず、イベントや出張展示などを通じて自ら物語を届けに行くアウトリーチ型の展開を取り入れ、持続可能な体験・発信型コンテンツの開発に取り組むとしています。
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