見学した海のキッズサポーターも感動! 広島県内最大の灯台 【広島県広島市南区 宇品灯台】

2023/03/28

瀬戸内海に面する広島県広島市南区の元宇島公園は、瀬戸内国定公園にも指定される自然公園。そのシンボル的存在として、広島港の出入り口にそびえ立ち、かつては陸軍の信号所としても使われた宇品灯台がある。

その宇品灯台を、「海と灯台ウィーク2022」にちなんで地元の小中学生たちが特別に見学した。宇品灯台は、1894(明治27)年に陸軍が建設した旧宇品島南端信号塔を、戦後に灯火を設置して灯台に転用し1950(昭和25)年に初点灯したもの。その後、老朽化により1971(昭和46)年に改築され、現在の灯台が新設された。地上21メートルの高さは広島県内では最大となっている。

見学に訪れた海のキッズサポーターである中学1年生の櫻田心優さん・小学5年生の櫻田寛大さんは、広島海上保安部交通課長・西岡勝徳さんによる宇品灯台についての解説に熱心に耳を傾けた。「海上を航行する船は、昼間は灯台の白い目印を見ながら進みます。夜間になると灯台は赤と白の光を放ち、海上を照らします」

説明を聞いた後、らせん階段を登り灯台の上部に到達した2人は、30km先まで光を届かせることができるフランス製のフレネルレンズを目の当たりにし、その迫力に驚きを隠せない。

「広島に灯台は何基あるんですか?」という子どもたちからの問いに西岡さんは「航路標識という、灯台と灯標含めて81基を広島海上保安部で管理しています。太陽が沈む頃に自動的に機械が感知して灯台の光が発出されます」とさらに説明を続けた。

見学を終えて、櫻田寛大さんは「海の様子が見られて、どういう状況かもわかって航海がしやすくなるんだなと思いました」と、櫻田心優さんは「こんなに広い海だからこそ灯台がある意味というか、他の国や県への輸出入が成り立っているんだなと感じました」と、それぞれ感想を残し、大いに感銘を受けていた様子だった。船の出入りが多い広島港にあって、宇品灯台が海上交通の安全を支えているのだ。

 

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