卒業論文のテーマは灯台利活用~大学生が見つめる地域と灯台の関わり

2025/09/05

かつて船乗りたちの安全を黙して見守る道しるべであった灯台は、今や「海洋文化資産」として新たな光を灯し始めています。地域の歴史や文化を伝える場、癒しと学びの空間など、さまざまな観点で「地域における灯台の価値」が再評価され、全国各地で灯台を利活用する動きが進展しています。

それと共に、「灯台利活用」に関心を向ける若い世代が各地で育っています。

このたび、今治明徳短期大学地域連携センター長で「灯台博士」として知られる大成経凡さんのコラムで、そんな若者の一人、高知大学人文社会科学部の久原美桜さんが紹介されていました。

久原さんは、「灯台を活用した地域活性化の事例」を卒業論文のテーマにすべく、かつて地域住民の要望で撤去を免れ、保存に至った灯台や、現在積極的に活用されている灯台などを訪ね歩いています。海と灯台プロジェクト事務局も、資料提供のご協力をさせていただきました。

今回、久原さんが訪ねたのは、愛媛県今治市の「唐子浜の赤灯台」。役目を終えて爆破撤去されるはずでしたが、民間の寄付と情熱で奇跡的に移設保存されたという珍しい灯台です。

その後も同市内を巡って波止浜港の石造灯明台、波方港の赤煉瓦灯明台などを見学し、灯台が作られた経緯や地域の人々の関わり、役目を終えた後も地域の人々の働きかけによって大切に守られてきた経緯などにふれました。

大成さんによるコラムは、「海と日本プロジェクト in えひめ」公式サイトに掲載されています。下記リンク先からご覧ください。

灯台活用女子がやって来た!①唐子浜の赤灯台

灯台活用女子がやって来た!②潮流腕木式信号機

灯台活用女子がやって来た!③波止浜港の石造灯明台

灯台活用女子がやって来た!④波方港の赤煉瓦灯明台