展望を楽しめる灯台リスト

2025/10/01

全国3000基のうち、わずか1%!
「展望を楽しめる灯台」に行ってみよう!!

灯台は海の安全を守る重要な航路標識であるため、ほとんどは立ち入りができません。

しかし、ごく一部の灯台ではありますが、一般の方々の参観を受け入れたり、外階段で上に登ることができる灯台があります。

本ページでは、展望を楽しめる灯台のリストと、その楽しみ方をご紹介します。

灯台で、絶景・リフレッシュ・癒し・ロマンを満喫しましょう!

 

次の3パターンがあります


①参観灯台(通称 “のぼれる灯台”)

国が、航路標識事業に対する国民への理解・知識の普及を図ることを目的として通年※、灯台内部やバルコニーを一般公開している灯台。全国16基。
※一部灯台は冬季休止
要参観寄附金300円
資料館を併設し、パンフレット配布や物販、全16基を巡るスタンプラリーなどの企画も。灯台ビギナーにはぜひおすすめしたい灯台。
強風等による休止に関する情報は、参観業務を運営する燈光会のウェブサイトで確認できる

②展望スペースがある灯台
展望スペースが併設され、外階段などで自由にのぼり、絶景を楽しめる灯台。灯台内部は見学できない。全国で約10基程度。
一部、要入場料、冬季閉鎖。不定期で内部公開する灯台もある

③地元団体等が内部公開する灯台
公開頻度は、毎週、毎月、年数回とさまざま。灯台の維持管理・活用に取組む方からお話を聞ける楽しみも。全国で約10基程度。
一部、見学料やガイド料が必要。


展望を楽しめる灯台リスト(都道府県別)

※海と灯台プロジェクト事務局調べ

▼以下のエリアの都道府県に移動します
北海道  東北  関東  中部  近畿  中国・四国  九州

【北海道】

・鴎島灯台(かもめじまとうだい/江差町/③地元団体等が内部公開する灯台)
イベント等で不定期に公開。外階段があるが、2025年10月現在は立ち入り禁止。灯台敷地内や隣接地に宿泊できるサービスもある。
関連リンク:かもめ島マリンピング

・茂津多岬灯台
(もったみさきとうだい/島牧村/②展望スペースがある灯台)
海面から灯台頂部まで標高290m(日本一)の灯台。外階段で展望デッキにのぼり、奇岩の続く海岸線や奥尻島、遠くに積丹半島を一望できる。
関連リンク:せたな観光協会


【青森県】

・鮫角灯台(さめかどとうだい/八戸市/③地元団体等が内部公開する灯台)
太平洋を一望できる、種差海岸屈指のビュースポット。2025年度は5~10月中旬の土日祝とお盆に公開。
関連リンク:八戸市公式サイト

尻屋埼灯台(しりやさきとうだい/東通村/①参観灯台)
レンガで造られた灯台としては高さ日本一。津軽海峡側と太平洋を一度に見渡せて、二つの海流が交わる波も見られる。
関連リンク:燈光会(尻屋埼灯台ページ)


【秋田県】

入道埼灯台(にゅうどうさきとうだい/男鹿市/①参観灯台)
日本海の絶景と、地殻変動が作りだした海岸段丘を眺めることができる。見学後は、灯台の下の岩盤・溶結凝灰岩の石を使った名物料理「石焼料理」もおすすめ。
関連リンク:燈光会(入道埼灯台ページ)

【山形県】

・酒田灯台(さかたとうだい/酒田市/②展望スペースがある灯台)
展望台の上に、ガラス張りドーム形屋根の酒田灯台がある。展望台は無料、月曜休館、12月下旬~2月末は閉鎖。「海の日」と「灯台記念日」には灯台も公開する。
関連リンク:酒田海上保安部

【福島県】

・塩屋埼灯台(しおやさきとうだい/いわき市/①参観灯台)
雄大な太平洋と、白砂が美しい薄磯海岸(日本の渚百選)の眺望が楽しめる。駐車場から灯台ふもとまで階段をのぼり、さらに灯台には約100段の階段があるので、バルコニーに着いた時の達成感が大きい◎。
関連リンク:燈光会(塩屋埼灯台ページ)

【千葉県】

犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい/銚子市/①参観灯台)
銚子半島の最東端にたち、日本一早い初日の出スポットとしても知られている。世界の灯台100選に選ばれ、日本で最も見学者が多い灯台。
関連リンク:燈光会(犬吠埼灯台ページ)

野島埼灯台(のじまざきとうだい/南房総市/①参観灯台)
大海原に加え、晴れた日には伊豆大島や富士山まで見渡せる。日本で2番目に点灯した西洋式灯台。八角形のフォルムが美しい。
関連リンク:燈光会(野島埼灯台ページ)

 

【神奈川県】

・展望灯台「江の島シーキャンドル(タワー)」(藤沢市/②展望スペースがある灯台)
日本初の民間灯台(江ノ電が管理)。カフェやショップも充実。9:00〜20:00(最終入場19:30)料金大人500円、子ども250円
関連リンク:公式サイト

観音埼灯台(かんのんざきとうだい/横須賀市/①参観灯台)
日本の西洋式灯台第1号。三浦半島の東端に位置し、東京湾の入口を守っている。行き交う船の活気ある様子や、遠くには房総半島を眺めることができる。
関連リンク:燈光会(観音埼灯台ページ)

【富山県】

・生地鼻灯台(いくじばなとうだい/黒部市/③地元団体等が内部公開する灯台)
6月~10月の第3土曜日に公開。不定期でイベントも開催される。全国でも珍しい「まちなか灯台(=住宅地の中に立つ灯台)」。
関連リンク:生地鼻灯台マーケット

【静岡県】

・御前埼灯台(おまえさきとうだい/御前崎市/①参観灯台)
駿河湾、遠州灘、伊豆半島、そして雄大な富士山まで見渡せる。灯台の上、ふもとそれぞれにカフェがあり、くつろげる。
関連リンク:燈光会(御前埼灯台ページ)

・門脇埼灯台
(かどわきさきとうだい/伊東市/②展望スペースがある灯台)
無料展望施設を兼ねた灯台。年中無休、9時~17時(11~3月は16時)でのぼれる。無料。スマホアプリで人気声優による音声ガイドが聴けるサービスも。
関連リンク:門脇埼灯台イマーシブツアー

初島灯台(はつしまとうだい/熱海市/①参観灯台)
島と海を見渡す360度の絶景が楽しめ、晴れた日には伊豆半島、富士山、遠くの房総半島まで見渡せる。
関連リンク:燈光会(初島灯台ページ)

【愛知県】

・野間埼灯台(のまさきとうだい/美浜町/③地元団体等が内部公開する灯台)
月に2回程度+不定期イベント時に内部公開。ロマンチックな撮影スポットとしても人気が高い。
関連リンク:「現代版灯台守」Instagram

・橋田鼻灯台(はしだばなとうだい/蒲郡市/③地元団体等が内部公開する灯台)
隣接するホテル内にあるテラスカフェ利用者に限り、灯台見学ができる。毎週土・日11:00〜12:00、入館料500円、入館+絵馬1,500円
関連リンク:運営企業によるニュースリリース

【三重県】

安乗埼灯台(あのりさきとうだい/志摩市/①参観灯台)
全国的に珍しい四角形の灯台(本記事のメイン画像)。隣接する「きんこ芋工房 上田商店」のカフェで、ゆったりと過ごすことができる。
関連リンク:燈光会(安乗埼灯台ページ)

大王埼灯台(だいおうさきとうだい/志摩市/①参観灯台)
迷路のような道をのぼった先に広がる絶景。真下に石坂が美しい町並み、大海原の向こうには神島や渥美半島も見える。
関連リンク:燈光会(大王埼灯台ページ)

【和歌山県】

・樫野埼灯台(かしのさきとうだい/串本町/②展望スペースがある灯台)
日本最古の石造り灯台。外階段でバルコニーにのぼり、眺望を楽しめる。
関連リンク:南紀串本観光ガイド

・紀伊日ノ御埼灯台
(きいひのみさきとうだい/日高町/③地元団体等が内部公開する灯台)
毎月第3日曜日に公開。夕陽の名所として知られている。団体は別途相談で対応可。
関連リンク:運営団体の公式サイト

・雑賀崎灯台
(さいかざきとうだい/和歌山市/②展望スペースがある灯台)
市が観光用の展望施設を整備。自由にのぼって、紀伊水道、淡路島、遥か四国の眺望を楽しめる。
関連リンク:和歌山市公式サイト

潮岬灯台(しおのみさきとうだい/串本町/①参観灯台)
本州最南端。地球が丸いことが実感できる絶景スポット。美しい夕日も魅力で、水平線に沈むオレンジ色の太陽と、紫色の闇に溶けていく灯台が幻想的。
関連リンク:燈光会(潮岬灯台ページ)

【兵庫県】

・神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台(神戸市/③地元団体等が内部公開する灯台)
1964年、 “港町・神戸のシンボルに” と、日本で初めてホテルの屋上に設置された灯台。毎年、1月17日(ひょうご安全の日)と11月1日(灯台の日)の年2回公開。無料。
関連リンク:過去のお知らせ(2025年1月公開時)

【島根県】

出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい/出雲市/①参観灯台)
高さ日本一(塔高43メートル)。島根半島の全景が一望でき、晴れた日には隠岐諸島も望むことができる。江戸時代に培われた日本の石工技術がいかされた、堅固で美しい石造りの灯台。
関連リンク:燈光会(出雲日御碕灯台ページ)

【山口県】

角島灯台(つのしまとうだい/下関市/①参観灯台)
日本海の大パノラマや角島と角島大橋、コバルトブルーの美しい海を見渡せる。不定期に、イベントやライトアップも行われる。
関連リンク:燈光会(角島灯台ページ)

【香川県】

・男木島灯台(おぎしまとうだい/高松市/③地元団体等が内部公開する灯台)
イベント等で不定期に公開。瀬戸内海の穏やかな海を満喫できる。男木島は「猫の島」としても知られており、灯台周辺でくつろぐ猫と出会える楽しみも。
関連リンク:過去のお知らせ(2024年)

【高知県】

・室戸岬灯台(むろとみさきとうだい/室戸市/③地元団体等が内部公開する灯台)
室戸ユネスコ世界ジオパークのガイドさんによる散策ツアー「室戸岬ツアー」で灯台内部を見学できる。最少催行人数10名、1人1,000円
関連リンク:室戸市観光協会

【長崎県】

大バエ鼻灯台(おおばえばなとうだい/平戸市/②展望スペースがある灯台)
外階段をのぼり、展望所から壱岐や対馬、五島列島を遠望できる。最果て感にひたれるロマンチックな場所。イベント時にはライトアップも。
関連リンク:平戸市公式サイト

【宮崎県】

都井岬灯台(といみさきとうだい/串間市/①参観灯台)
日南海岸国定公園の最南端に位置し、緑豊かな山々と日向灘の雄大な眺めを楽しめる。
関連リンク:燈光会(都井岬灯台ページ)

【沖縄県】

残波岬灯台(ざんぱみさきとうだい/読谷村/①参観灯台)
断崖絶壁が続く雄大な海岸線と、紺碧の東シナ海が広がる絶景を眺めることができる。
関連リンク:燈光会(残波岬灯台ページ)

平安名埼灯台(へんなさきとうだい/宮古島市/①参観灯台)
太平洋と東シナ海に囲まれた約200mの細長い岬の形状が良く分かり、おもしろい。
関連リンク:燈光会(平安名埼灯台ページ)

※INFORMATION※
毎年11月「海と灯台ウィーク」期間中、さらに多くの灯台が特別公開

「灯台記念日」である11月1日から8日までの「海と灯台ウィーク」の期間中は、全国の海上保安部や地元団体(航路標識協力団体)により、灯台内部の特別公開が行われます。来場者への記念品プレゼントやSNS企画などもあるので、ぜひチェックして行ってみよう!
→海と灯台ウィーク2025特設サイトへ


注:2025年秋、全国で熊の出没が相次いでいます。必ず事前にリサーチし、注意報が出ている場合には訪問を見合わせましょう。


「灯台の楽しみ方」おすすめ5つ


1.絶景を堪能する

灯台は海と陸との境界、かつ「突端」に位置することが多いので、必然的に絶景スポット!朝焼けや夕陽、晴天や曇り空など、その日、その瞬間にしか見られない「海の劇場」を満喫してください。

2.心と体をリフレッシュ

のぼりきったときの達成感、海風を浴びる爽快感は日常を忘れさせてくれます。大きく深呼吸して、心と体を開放させましょう。


3.写真撮影スポットとして楽しむ

灯台の上からの絶景、灯台と海とのコントラスト、海の向こうに見える景色・・・あなたの感性を生かして、とっておきの一枚を。

 

4.スタッフさんたちと交流

参観灯台の受付スタッフさんや、地元団体の方々は、灯台愛にあふれています。ぜひ声をかけて、灯台の魅力や歴史についてのお話を聞いてみてください。

 

5.灯台への道のりも満喫を

灯台へ向かう車の中では、海へ近づくにつれて風景が変わっていきます。波音が届き始め、空が大きく広がっていく道のりは、すでに旅のクライマックス。やがて辿り着く最果て感あふれる灯台は、日常から切り離された特別な場所です。一人で風と波に心をゆだねるも良し、大切な人とともに過ごすひとときも良し…海と空の大パノラマに包まれ、心に残る思い出となるでしょう。

→海と灯台ウィーク特設サイトへ


【お願い】
このリストに未掲載の「展望を楽しめる灯台」がありましたら、ぜひ情報をお寄せください。追加掲載いたします。
海と灯台プロジェクト事務局
toudai@umi-nippon.com