「恋する灯台」認定表敬訪問レポート⑮【兵庫県淡路市 江碕灯台】

2019/09/20

こんにちは。日本ロマンチスト教会です。2019年 日本財団 海と日本プロジェクト「恋する灯台認定行脚2019」第5弾は、兵庫県の江碕灯台です。

江碕灯台を訪れるためには、明石海峡大橋を渡り、淡路島に渡ります。橋を通っているときは、まるで天空に向かって進んでいるような心地になるんです。それくらい、左右に広がる海と空が気持ちいい。そしてこの巨大な大橋を、人類が創造したことを想うと、とても感慨深い気持ちになります。

 

なぜなら、この海は古来より難所として知られていた場所。渦潮となった、うねりの厳しい海流の中、対岸に渡るためにはきっと多くの困難があったはずです。この大橋が建造されたことで、どれほどの辛苦が報われたことか。それを想像すると、胸に迫るものがあります。

 

そうして渡った淡路島。その海岸線をドライブするのはとても心地よく、どこか開放的な異国情緒が漂っています。そうして向かった江碕灯台は、いわゆる「ブラントン」灯台。江戸時代、日本が神戸開港を約束するにあたり、建設された灯台のひとつ。日本で8番目に建設された白亜の洋式灯台です。

こじんまりとしたフォルムは、小さな要塞を思わせるところがあります。周辺は草刈りも行き届いた気持ちの良い場所。海を渡ってきた風を感じながら、高台から明石海峡を見下ろすと、心の中にファンタジーが広がっていきます。

灯台に至る石段は、1995年1月17日早朝に発生した、阪神・淡路大震災の名残りが今もなお見受けられます。地球のパワーというものが、いかにすごいものであったか。それをまざまざと感じさせてくれました。

淡路島の海と風、そしてを江碕灯台を堪能してから淡路市役所を訪問しました。

淡路市長からは、「全国の認定灯台に負けぬよう、各地の優良取組をTTP(徹底的にパクる!)する」と、力強い言葉をいただきました。そして熱い握手を交わしながら、改めて、灯台が立地している地域の文化と共に、灯台と海の魅力を発信していかなければという思いを強くしました。