「経ヶ岬灯台」には伏線が散りばめられている!?『燈の守り人』キャラクター表敬訪問【京都府京丹後市 経ケ岬灯台】
2022/03/29全国の灯台の魅力を掘り下げ、オリジナルストーリー作成のもとキャラクター化するエンターテインメント「燈の守り人」。全国灯台文化価値創造フォーラムは同プロジェクトと連携し、灯台の新たな歴史・文化価値を創出する活動を推進しています。今回はその活動から、2021年10月22日(金)、新たにキャラクター化された「経ケ岬灯台」の紹介と、同灯台が建つ京都府京丹後市で行われたキャラクターの贈呈式のレポートをお届けします。
経ケ岬灯台は、京都府最北端、丹後半島に建つ灯台です。レンズは国内でも貴重なフランス製の第1等フレネルレンズが用いられています。通常は内部に入ることができませんが、「海と灯台ウィーク」など一定期間のみ一般公開されることがあります。また灯台のデザインが京丹後市の庁舎に取り入れられていることから、灯台と市の密接さが伺えます。
今回、キャラクター化された守り人「経ケ岬灯台」は、「yuzuco」さんが原案デザインを担当。1898年(明治31年)12月25日に就任し、身長は180㎝と長身。好物は地元の特産品の黒豆。声優の緑川光さんがキャラクターボイスを担当しています。
贈呈式当日は、「燈の守り人」製作委員会の柴田英知プロデューサーが京丹後市の中山泰市長を表敬訪問しフォトセッションと会談を実施。中山市長は会談で「京丹後市は海からの恵みをたくさんいただいている町ですが、そのありがたさが当たり前になっている一面があるのではと思っています。このプロジェクトを通じて新たな気付きを得て、海を通じて新しいまちづくりにつなげていきたいと考えます」コメント。経ヶ岬灯台については「海の安全と同時に日本の安全を守ることにも貢献してきたと受け止めています。手に琵琶を持ってくださっているが、楽器というのは安心の環境の象徴でもあると思っており、そういう意味ではこのキャラクターは安全安心を守ってくださる”海の申し子”であると大変嬉しく思っています」と灯台そのものとキャラクターを重ね合わせました。
市長の感想、考察に対し柴田氏は「実はこのキャラクターには灯台のさまざまなストーリーが伏線としてモチーフに散りばめられています。彼を愛していただいて灯台を訪れると『なるほど、そういうことか』と感じていただけるかと思いますので、ぜひ京丹後市に足を運んでいただけたらと思います。町に新たな住人が増えたという風に受け取っていただけると大変嬉しく思います。観光パンフレットや、子どもたちへの学習のきっかけにしていただくなどご活用いただけると嬉しいです」など思いを語りました。
キャラクターパネルの贈呈も終え、式はつつがなく終了しました。今後は灯台のガイド音声の普及、パネルの設置など柴田氏の語ったような活用も実現へ期待が高まります。なお、「経ヶ岬灯台」が登場するオリジナル音声ストーリー「燈の守り人~幻想夜話~」も公開中ですので、ぜひ耳を傾けてみてください。