グルメ、クマ、恋する灯台、そしてナマハゲ!モニターツアーは満員御礼【秋田県男鹿市 入道埼灯台】

2020/02/29

(c)oganavi

毎年大晦日に神の使い(来訪神)が家々を回って災厄を祓ってくれる秋田県・男鹿の民俗行事「ナマハゲ」。主に男鹿半島で行われているこの行事は、1978年に国の重要無形民俗文化財となり、2018年にはユネスコ無形文化財に指定されています。

 

その登録1周年特別企画として「冬本番!男鹿のナマハゲ味覚ツアー」が昨年12月に催行され、訪問地として「恋する灯台」入道埼灯台で特別参観も行われました。

(c)oganavi

日程は2019年12月21日・22日の1泊2日。冬の男鹿の魅力を体感できるモニターツアーということで、ナマハゲ・恋する灯台・グルメが一度に味わえ、ホッキョクグマも飼育されている「男鹿水族館GAO」などのスポットへも訪れるてんこ盛りな企画は募集開始から1週間もたたずに定員30名が満員に。

 

今回の目玉の1つはツアー2日目の午前中に設定された、恋人たちがロマンチックな気分に浸れる「恋する灯台」入道埼灯台の参観。今季の一般参観はすでに11月6日で終了していましたが、海上保安庁の協力で限定開放。ツアー客向けのスペシャルな計らいとなりました。

(c)oganavi

ツアーを企画した男鹿市観光協会DMO推進室によると当日は好天に恵まれ波も穏やかで、日本海を見渡せる灯台からの大パノラマにみなさん感動されていたとか。通常な見られない灯台からの冬の景色に、カップルのツアー客などが魅了されたことでしょう。

 

この他にも参加者たちはさまざまな場所を訪れ、男鹿市の魅力を満喫しました。

(c)oganavi

まずは男鹿市の水源地「滝の頭湧水」。男鹿半島・大潟ジオパークのジオサイトの1つ、寒風山の伏流水が噴出したもので、静謐さをたたえるエメラルドグリーンに目を奪われます。

(c)oganavi

そして男鹿といえばやっぱりナマハゲ! 150枚以上の多様なナマハゲ面がズラリと並んだ「なまはげ館」やナマハゲを体感できる「伝承館」、ナマハゲゆかりの「真山神社」では無病息災・家内安全のご祈祷も。また2日目の男鹿温泉交流会館「五風」では、ナマハゲ太鼓の演奏や秋田三味線ライブも行われました。

(c)oganavi

一方、味覚めぐりとしては、夕食に男鹿味にぎり寿司の三点盛りや、昼食では“戸賀浜のかあちゃん”が腕を振るう「番屋」でサケイクラ丼&ざっぱ汁など。ざっぱ汁は男鹿半島周辺に伝わる郷土料理で、魚のアラが入った滋味深い汁が体を内側から温めてくれそうですよね。

 

こうして参加者たちも大満足のうちにツアーは終了。感想の中には入道埼灯台の参観をスペシャルに感じてくださった方もいたということで、今後はロマンスの聖地「恋する灯台」が男鹿の新たな魅力スポットとして地域を盛り上げる機会も増えていくことでしょう。