グルメも花々も堪能。「恋する灯台」で映画のように愛を深める【北海道浜中町 湯沸岬灯台】

2019/10/03

濃い霧が立ち込めることから「霧多布(きりたっぷ)岬」との通称を持つ北海道・湯沸(とうぶつ)岬。太平洋に突き出した細長い地形に立つ湯沸岬灯台は、2016年に「恋する灯台」認定を受けた浜中町のシンボルです。

赤白の台座に白い灯室がちょこんと乗った可愛らしい灯台は、映画『ハナミズキ』(2010)のロケ地にも選ばれました。

厚岸道立自然公園に指定されている湯沸岬には、春から秋にかけて約300種もの多様な花々が敷き詰めたように咲く“花の湿原”も広がります。

ラブストーリーの舞台でもあるこの地は、青い海を背景に赤白の灯台が立ち、夏の訪れを告げる黄色いエゾカンゾウのほか、フクジュソウやミズバショウ、ノハナショウブ…と、可憐な花々が顔をのぞかせ、恋する2人が記念写真を撮るには “インスタ映え”間違いなしのスポットです。

湿原からミネラルたっぷりの水が海へ流れ込み、豊かな栄養で育った昆布を食べた浜中町のウニは、築地でも高級品として知られます。そんな旬の食材がそろう「きりたっぷ岬まつり」が9月15日に開催。湯沸岬灯台も一般公開され観光客やカップルが大勢訪れました。

一般公開では灯台の内部が見学できたほか、記念撮影のコーナーなども用意されました。普段は立ち入ることのできない内部を訪れる機会は、1年のうちこの日だけとあり、お祭りの来場者が多数訪れ盛況だったようです。

訪れた恋人たちは『ハナミズキ』の主人公たちのように、灯台から果てしなく広がる太平洋の壮大な景色を眺めながら、愛を確かめ合ったことでしょう。

当日は降雨が心配されたものの最後まで持ちこたえ、4000人が来場。「カキのつかみどり」「サンマのつかみどり」、「浜中産うに剥き体験」なども行われ盛況だったとか。

また、浜中町は「ルパン三世」の生みの親、モンキー・パンチ氏(2019年逝去)の故郷でもあります。今年のお祭りでは、浜中町を愛した氏を偲びスペシャルステージも開催されました。氏もきっと故郷を、湯沸岬灯台を愛していたのでしょう…と、思いを馳せる機会にもなりました。

名作『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)で、ルパンがクラリスの心を奪ったように、恋人たちの心を奪う(魅了する)「恋する灯台」、それが湯沸岬灯台です。

 

「恋する灯台」キャンペーン2019開催中!(11月3日まで)

 

「恋する灯台」に訪れ、記念撮影を行い、市町村に設置された「ロマンスステーション」で写真を見せていただくと、その灯台のシルエットが描かれた記念バッジと記念絵ハガキを差し上げます。

【湯沸岬灯台のロマンスステーション】

浜中町役場 商工観光課観光係
住所:北海道厚岸郡浜中町霧多布東4条1丁目35番地1
電話番号:(0153)62-2111
営業時間:8:30~17:15
定休日:土日祝日