城ヶ島大橋もライトアップ!「恋する灯台」がデザイン灯台に!【神奈川県三浦市 安房埼灯台】
2020/03/18三浦半島の南に浮かぶ神奈川県最大の自然島・城ヶ島。東西約1.8km×南北約0.6km、周囲約4kmというカップルのハイキングにもってこいのサイズのこの島では、これまで西側の高台に「城ヶ島灯台」、東端の岩礁の上に「安房埼灯台」と2基の灯台が建ち、海の道標として船舶の安全を見守ってきました。
2基は日本ロマンチスト協会認定「恋する灯台」の中でも珍しい“ペア灯台”として知られていますが、このほど安房埼灯台が老朽化による建て替えに伴い「デザイン灯台」として生まれ変わることに。
今回採用された新デザインは、昨年春に第三管区海上保安部の「新デザイン募集」により集まった107点から【最優秀賞】に選ばれたもの。作品タイトルは「とんがり屋根の灯台」で、「畑から海が見える三浦市のイメージから野菜をモチーフにし、その野菜のさわやかさを表現」したのだとか。
新旧の切り替え日である3月8日(日)は生憎の雨でしたが、午前中に無事作業を完了。現在は「デザイン灯台」から光を届けています。
これまで県立城ヶ島公園内の磯地帯に建っていた安房埼灯台。灯台としての機能はもちろんのこと、南東方向約200mにある「高根神楽」を常時照らす照射灯も併設されていました。
しかし岩礁に埋め込まれた電力線路が台風や荒波で岩ごと剥がされるなどの災害を回避するため、今回約200m内側へと設置場所を移動。
横須賀海上保安部提供(撮影3月9日)
閃光する部分である光達距離7.0海里(約13km)のLEDライトは機能上問題がないため引き続き移設して使用し、これまでとは約2倍の距離となった難所を照らす照射灯はさらにパワフルな装置へと変更になったそう。4秒ごとに閃光するライトと、パワフルになった常時灯、夜空にどんなコントラストを見せるのかちょっと気になります!
そして「デザイン灯台」の運用開始により、役目を終えた旧灯台は撤去されることに。磯に建つ灯台の解体は、付近の作業船との兼ね合いをみつつとなるためタイミングがとても難しいそうですが、そんな中で押さえた貴重な1ショットがこちら。
横須賀海上保安部提供(撮影3月9日)
お分かりいただけますか? 左側に「デザイン灯台」、右端中央(赤い円)に旧安房埼灯台が! 新旧の灯台が仲良くフレームに収まっています。
なお、この度の「デザイン灯台」へのバトンタッチと4月1日(水)からの城ヶ島大橋の通行料無料化を記念し、5月10日(日)まで城ヶ島大橋がライトアップ(日没~22:00)中! 赤・白・緑のポップな色合いに染まり、新しい「恋する灯台」の門出をお祝いしてくれています。