夏休みは「恋する灯台のまちスタンプラリー」を楽しもう【北海道江差町 鴎島灯台】

2019/08/10

かつてニシン漁や北前船交易の要となる天然の良港として栄え、歴史とともに貴重な文化財も有する“かもめ島”。江差町のシンボルとして親しまれているこの島に建つのが、小さい古城のような可愛らしい外観の鴎島灯台です。

2018年に「恋する灯台」に認定されたこの灯台の周辺では「恋する灯台のまちスタンプラリー」が開催されています。ツアーのミッションは、鴎島灯台を臨む「かもめ島エリア」と、歴史を生かすまちづくりの中核「いにしえ街道エリア」の見どころ巡り。灯台周辺のデートスポット10カ所のうち、5カ所のスタンプを押せばクリアです。

まずはもちろん「鴎島灯台」をカメラに収めつつ、恋人と鳴らしたい「幸せの鐘」や戊辰戦争で活躍した軍艦の貴重な資料が展示された「開陽丸記念館」などへ足を運んでみましょう。ミッションに従いぐるっと廻れば、江差町の魅力が分かる素敵な体験が! スタンプの絵柄もそれぞれ異なり、楽しみながら集められそうですね。

5カ所以上スタンプが集まったら、えさし海の駅「開陽丸」の応募箱へ投函するか郵送で。抽選で豪華賞品が当たるほか、ミッション1~3を達成した先着100名に記念品も贈られます(無くなり次第配布終了)。

スタンプラリーと同様に、鴎島灯台と江差町の歴史・文化を体感できる催しが、毎年7月に行われる「かもめ島まつり」です。今年は7月6日、7日に開催され、灯台の一般公開も行われました。江差三大まつりの一つにかぞえられるこの海の祭典では、江差音頭千人パレードが練り歩き、さまざまな出し物や露店、ラジオの公開収録が行われるなど町をあげてお祭りを盛り上げます。メインの催しは、江差の海の男たちが一体となって行う“瓶子岩しめ縄かざり”。漁民の守り神である高さ10mの奇岩・瓶子岩にかけられた、約500kgものしめ縄をかけ替える勇壮な神事で、漁の安全や豊漁の願いが込められています。しめ縄かざり終了後には国指定重要無形文化財「松前神楽」の流れをくむ「江差神楽」を奉納。しめ縄作りから奉納まで約4時間にわたる伝統神事の1つなのです。お祭2日目には鴎島灯台の一般公開も行われました。当日は風が強かったもののお天気は良好で、子供たちはもちろん多くの人たちが普段は見ることができない灯台の内部を興味深く観覧していたそうです。なお「恋する灯台のまちスタンプラリー」は8月31日まで開催。夏休みの予定がまだ決まっていない人は、「日本の夕陽百選」にも選ばれた鴎島灯台からの美しい夕陽と歴史ロマンが満喫できる、江差町を訪れてみてはいかがでしょう?