大須浜を賑わせる「恋する灯台」モニュメントとライトアップ【宮城県石巻市 大須埼灯台】
2019/09/01太平洋に臨む雄勝半島・東端に建つ「大須埼灯台」。灯台の立つ高台の眼下には、特徴的な“ある形”をした大須漁港がひろがり、訪れる人々の目を楽しませています。
大須埼灯台は2018年10月に「恋する灯台」の仲間入りとなりました。宮城県で初の認定ということもあって“灯台フィーバー”が起きたそうです。
2019年7月中旬には、灯台のすぐそばに“恋する若者たちを応援したい”との願いが込められた「恋する灯台モニュメント」が設置されました。
白亜の灯台と同じく白いアーチ型をしたロマンティックなモニュメントです。真ん中に愛の鐘が下げられ、そのすぐ下には「恋する灯台認定書」が掲げられたハートのパネルが設置されています。
看板には、認定証をはさんで石巻市のマスコットキャラクター「いしぴょん」と「いしぴぃ」がハートを贈り合う微笑ましい姿も。
また、恋する気持ちを盛り上げる仕掛けはこれだけではありません。このモニュメントから正面の海を見下ろすと、かねてからハートマークに見えると評判の大須漁港が広がります。
事務局によると、天候などその時の状況によって撮れる状態が変わる可能性があるという前提で「ハートの看板の両脇に人物を立たせて写真を撮れば、背景に大須漁港のハートマークも一緒に写り込む」とのこと。
綺麗なハートが撮れればインスタ映え間違いなしなので、訪れた際に挑戦をしてみてはいかがでしょう?
そんな灯台周辺で東日本大震災復興イベント「大須浜祭り×LIGHT UP NIPPON」が8月11日⁽日⁾に開催。大須埼灯台では初点灯70周年を記念したライトアップも実施されました。
「LIGHT UP NIPPON」は「東北を、日本を、花火で、元気に。」をスローガンに、2011年から始められた活動です。2013年から加わった大須浜祭りは7回目ですが、今年は三連休のなか日ということもあってお盆の帰省客の他にも県外からの来訪者がたくさん来場したとか。
昼間はステージショーや漁船クルーズなど、様々なイベントが実施されお祭りを盛り上げます。そして夜になると震災の犠牲者を供養する「燈籠流し」や、『鎮魂と復興』の祈りが込められた花火大会の始まりです。
そして日が落ちた頃には大須埼灯台もライトアップされ、凛々しい姿を浮かび上がらせます。雲一つない夜空に冴え冴えと光る半月と、光に照らされてキリっと佇む灯台が本当に美しいですよね。
70年もの間、海の道しるべとして安全を見守り続けてきた大須埼灯台。今では恋する灯台として地元の人々に親しまれ、地域のシンボルとして深く愛される存在となっています。