絶景とともに、130周年記念のツーショットを【北海道積丹町 神威岬灯台】

2018/11/09

北海道で是非ともおすすめしたい「絶景」の一つが、札幌の北西方面に突き出た積丹(しゃこたん)半島から眺める海です。 海水の透明度の高さによる、抜けるようなコバルトブルーの海は、「積丹ブルー」と固有の呼び名を与えられる美しさ。多くの旅行者や海ファンの心を捉えてやまない風景です。 中でも、積丹半島の西北端に細長く突き出た神威岬は、視界の端から端まで広がる水平線を見渡し、地球の「丸さ」を実感できる場所でもあります。 その突端付近に、2017年に「恋する灯台」の仲間入りをした神威岬灯台があります。 神威岬灯台がこの地を照らし始めたのは1888年。積丹の海は江戸期からニシン漁が盛んで、本州と小樽以北の町を行き交う北前船でにぎわったと言います。ただ波が荒く、日本海有数の海の難所だったため、北海道の中でも早いうちに灯台が整えられました。 灯台や、その近くの神威岬展望台へ至る遊歩道は、「チャレンカの道」と名付けられています。チャレンカとは、かつて日高地方を治めたアイヌの首長の娘とされる、伝説の女性の名。源頼朝に追われて北海道に渡った義経と恋仲になったチャレンカは、大陸へ旅立つ義経を追ってこの岬にたどり着き、別れの悲しみから海に身を投げたという話が語り継がれています。 岬の沖には、人の立ち姿のようにも見える奇岩「神威岩」があり、彼女の化身した姿と言われているとか。八百年以上の昔から、恋にまつわる伝説に彩られた場所というわけです。 さて。今年2018年は、そんな神威岬灯台の誕生から130年、そして日本に西洋式灯台が生まれて150年にあたる節目の年。そして「恋する灯台」認定による注目度のアップも背景に、灯台の所在地である積丹町では、すてきな記念企画を始めます。 それは、スマートフォンなどで撮った写真を積丹の海の絶景と合成してSNSなどにアップできる、オリジナルのデジタル版フォトフレームを配布するというもの。 こうしたポスターやリーフレットに掲載したQRコードで専用WEBサイトにアクセスし、写真を読み込み、合成された画像をPCやスマートフォンにダウンロード。そのままSNSなどにアップすることができます。 (※掲載のポスターのQRコード部分は加工してあり、読み込めません) フレームは下に掲載の通り、写真・130周年ロゴ・イラストの3タイプ。グレーの部分に写真が合成されます。 まずは11月22日より、「チャレンカの道」の出発点である神威岬駐車場にあるお土産・食事処「カムイ番屋」入口に、このポスターを掲示。その後、QRコードの配布スポットを増やしていく予定です。ぜひ二人で現地に足を運び、岬からの絶景を堪能して、その感動を拡散してくださいね。 (※「カムイ番屋」は4〜10月の営業につき、現在の時期は店内に入ることはできません。)   ちなみに、積丹町には神威岬の他に岬が2つ。積丹岬は雄大な断崖絶壁に加えて、島武意(しまむい)海岸の散策も楽しめます。黄金岬は、古くはニシン漁の拠点の一つで、かの「ソーラン節」の発祥地とされる美国(びくに)漁港を望む岬。近くには、上空から見るとハート形に見える「宝島」も望めます(残念ながら、岬からハート形には見えませんが…)。それぞれに心癒す景色が広がる3つの岬を、海辺のドライブを楽しみながらめぐってみてはいかがでしょう。 もちろん海鮮の味覚も楽しんでほしいところ。現在、積丹の港にはウニやアワビ、イカなどの豊かな海産物が水揚げされます。中でも名物は、6月中旬から8月下旬にかけて提供される「ウニ丼」。上述の「カムイ番屋」のほか、付近の食堂や寿司店で味わうことができます。 ちなみに、ウニのシーズンと同じ6月から8月頃、神威岬には黄色く可憐なエゾカンゾウの花が咲き乱れ、積丹ブルーとの鮮やかなコントラストが印象的です。