ARアプリで神秘的な散策も!“ラピュタの島”の「恋する灯台」【和歌山県和歌山市 友ヶ島灯台】
2019/11/11地ノ島、神島、虎島、沖ノ島の大小4島から成る無人島群で、和歌山県北西部と淡路島東部を結ぶ飛び石のように浮かぶ「友ヶ島」。その内の沖ノ島には「友ヶ島灯台」が建ち、かつて要塞島だった名残を残す砲台跡など歴史的名所も点在しています。
2016年に「恋する灯台」の仲間入りをした友ヶ島灯台は、明治5年(1872年)に初点灯。英国人技師ブラントンの設計による最初期の西洋式灯台で、登録有形文化財(建造物)に登録された今も現役の灯台です。
11月1日の灯台記念日を迎えた週末、全国各地で行われた灯台の一般開放。友ヶ島灯台も11月3日(土)に実施されました。
船の定期便も増便され、普段見る事のできない灯台の内部を一目見ようと大勢の人々が島へと上陸。参観者には「オリジナル灯台参観記念賞」などが贈呈された他、日本標準時子午線が友ヶ島灯台の直近を通過することを記念した「友ヶ島灯台135度記念スタンプ」の貸出やマスコットキャラクターとの記念撮影も。
友ヶ島灯台を管轄する和歌山市は、音声ARアプリ「友ヶ島」を開発。イベントではこのアプリのダウンロード画面を提示した先着80名に、恋する灯台プロジェクト特製「友ヶ島灯台」缶バッチのプレゼントも行われました。
音声ARアプリ「友ヶ島」は、スマートフォン専用の拡張現実アプリです。
現在は、“音”の美術館「友ヶ島第3砲台美術館」と観光ガイド機能「友ヶ島要塞探索の旅」の2つのコンテンツを提供。
「友ヶ島第3砲台美術館」では、当時の姿を残す要塞施設をめぐりながら、光と音の演出を楽しみつつ友ヶ島の歴史に触れることが可能に。
「友ヶ島要塞探索の旅」では、「野奈浦広場」「第2砲台跡」「第3砲台跡」「第5砲台跡」「旧海軍聴音所跡」「友ヶ島灯台」などの名所スポットで、自動再生される解説や携帯画面に映し出される当時の記録&貴重な資料など、知的好奇心をくすぐられる有益な情報が。
このアプリを起動しながら島内を巡れば、より友ヶ島を身近に感じられることでしょう。
湿地帯植物が生い茂り、歴史遺産と大自然が共生する友ヶ島。その神秘的なムードから「天空の城ラピュタ」を想起させる島としても知られています。
この日「恋する灯台」友ヶ島灯台を訪れた恋人たちは、島の灯台ならではの360度大パノラマと、最新技術が導入された大自然&遺跡の神秘的なムードを満喫。映画のようなドラマティクな体験に、心トキメかせたかもしれませんね。