昼から夜まで!「入道埼灯台ライトアップイベント」レポート【秋田県男鹿市 入道埼灯台】

2020/12/12

全国約3000基の灯台の中でも16基しかない、のぼれる灯台(参観灯台)の1つ「入道埼灯台」。灯台周辺は男鹿国定公園の一画として整備され、公園内には北緯40度線上であることを示すモニュメントも鎮座する憩いの観光スポットです。

そんな”恋する灯台”入道埼灯台で、参観最終日となる11月3日に秋田海上保安部主催で「入道埼ライトアップイベント」が開催されました。こちらは全国各地で気軽に「灯台」に触れ合える8日間 “海と灯台ウィーク”(灯台記念日11月1日から8日まで)の一環で催されたイベントです。

午前10時からスタートしたお昼のイベントでは、「灯台の歴史や重要文化財指定の灯台を紹介したパネル展示」や「グッズ、パンフレットの配布」、「灯台絵画コンテスト表彰状伝達式」を実施。表彰状授与となった絵画コンテストでは、地元・男鹿市の中学生が入道埼灯台をモチーフに描いた作品が国土交通大臣賞を受賞しています。

この他、男鹿市が企画した愛を誓うための鍵「ご縁の道しるべ」を結ぶ「えんむすび台」のお披露目も。この“鍵”は恋人たちがかける愛の南京錠をイメージして製作されたわら細工で、恋愛成就のご祈祷がされているのだとか(入道崎の各店舗、男鹿総合観光案内所、男鹿温泉郷協同組合で販売中)。

(男鹿総合観光案内所)

そして日が落ちると入道埼灯台のライトアップがスタート。あわせてイルミネーション点灯や灯台に続くキャンドルロード、夜間の灯台見学も行われました。通常の参観は16時で終了ですが、この日ばかりは20時まで延長! 灯台内部のらせん階段に掲示された「落書きボード」も、参観最終日となるとたくさんのコメント(疫病退散の妖怪アマビエのイラストまで!)で埋め尽くされていますね。

「当日は雨が降る悪天候でしたが、230人ほどの方が来てイベントを楽しみました。落書きボードは9月20日ごろから設置したもので、最終日の3日にはもうボードがいっぱいになるほど書きこまれていましたね」と、当日の様子を教えてくださったのは秋田海上保安部の中村さん。入道埼灯台は普段からカップルの参観比率が高いという印象があるそうですが、この日もたくさんの恋人たちが足を運んでくれていたそう。

子供から大人まで大自然を満喫しながらのんびりできる入道埼灯台。来年の参観シーズンを楽しみに待ちつつ、新たに加わった新恋愛スポット「ご縁の道しるべ&えんむすび台」にもぜひ足を運んでくださいね。

画像提供:秋田海上保安部

取材:足立美由紀