光るバラも前年より増量!冬の夜を彩る「恋するライトアップ2020」【千葉県旭市 飯岡灯台】

2021/01/27

西に九十九里浜、東に“東洋のドーバー”こと断崖絶壁の屛風ヶ浦という大パノラマが一望できる千葉県屈指の景勝地・刑部岬。高さ約65mの岬に佇む「飯岡灯台」は、映画やドラマの舞台としても登場し、2018年には千葉県初の「恋する灯台」に認定されています。

地域住民はもちろん、全国からたくさんの人々が訪れるこの飯岡灯台で、12月15日より新年明けて1月7日までの期間、ウィンターシーズンを彩るイルミネーションイベント「恋するライトアップ2020」が開催されました。

飯岡灯台は1956年(昭和31年)の初点灯より、太平洋を航行する船舶に安全の光を送り続けている現役の灯台です。その“海の守り神”が目覚め、辺りが夕闇に包まれる頃になると、美しくライトアップされた灯台と光輝く「花園」が夜空に浮かびあがります。

凛々しく佇む灯台と儚げに淡く光るバラが幻想的で、思わずうっとりとしてしまいますよね。

2019年から実施され、今回2回目となるこちらのイベント。主催する旭市の事務局によると花園に植えられるLED照明の花の種類の候補はいくつかあったそうですが、検討の結果やはり昨年と同様の「バラ」に決定。一方、本数は前年の500余本から600本へと増量することにしたのだとか。

また、灯台周辺は県立九十九里自然公園の一角を成す上永井自然公園として整備されています。灯台の脇に建つ「飯岡刑部岬展望館~光と風~」は、屋上展望台や24時間観覧可能なデッキも備えたベストビューポイントですが、期間中は灯台と同じくこちらの展望館もライトアップ。施設の中央に設置されたピンクのハートが、恋する灯台を応援してくれているようでとても可愛いです!

この他にも旭市内ではイルミネーションイベント「スターライト☆ファンタジー」が同時期に開催。こちらは今回で20回目という人気の恒例イベントで、次回のイルミネーションイベントでは灯台とともにこちらもぜひチェックしてみてくださいね。

当初2021年2月14日まで行われる予定だった「恋するライトアップ2020」は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて期間短縮での実施となってしまいましたが、昨年と同様に1日300人ほどの来場者が訪れ、寒い中でも心がほっこりと温まる光のオブジェを楽しみました。

 

取材:足立美由紀