志摩で素敵な恋に出会う。「しま恋」マッチングイベントを開催【三重県志摩市 安乗埼灯台】

2021/04/20

志摩半島の東端に位置する「安乗埼(あのりさき)灯台」は、国内でも珍しい四角の塔形が特徴の灯台です。安乗埼灯台のある安乗岬は、波の穏やかな北側「的矢湾」と太平洋を分けるように海に突き出し、海の難所として知られており、江戸時代に灯台の前身である「燈明堂」が建てられていました。

明治時代に入り、「日本灯台の父」と呼ばれるブラントンによってこの燈明堂が安乗埼灯台へとリニューアル。さらに昭和に入るとコンクリート造・四角形という現在の姿になり、行き交う船の安全を岬から見守ってきました。

安乗埼灯台は、同じ志摩市内にある大王埼灯台と同じ「参観灯台(一般の人が上って見学できる灯台)」で、海抜30メートルを超える崖にたたずむ灯台の上から水平線を眺めることもできます。周辺は安乗岬園地として遊歩道なども整備されていて、レジャーやデートにもぴったりのスポットです。

 

2021年3月13日には、そんな安乗埼灯台のそばで行われたのが、志摩で生まれる恋を応援する「しま恋」出会いイベント。志摩市内の男女(女性は三重県内)を対象としたカップリングイベントで、安乗埼灯台の休憩舎がリニューアルしたのをきっかけに、この休憩舎を会場として開催されました。

当日は2部制で、合計18名(男女9名ずつ)が参加し、1対1のトークタイムを楽しみました。

 

さらに、参加者には志摩市の特産品でもある「きんこ芋」を使ったお菓子のプレゼントも。

「きんこ芋」とは、志摩地域でとれるサツマイモの一種「隼人芋」を使った干し芋のこと。海女や漁師のスタミナ源としてのほか、一般家庭でも作られ子どものおやつとしても親しまれてきました。干しナマコ(きんこ)にその形が似ていることから、きんこ芋の名がついたといわれています。

 

この日は、参加した男女9名のうち3組でカップルが成立!安乗埼灯台で出会ったふたりにとって、灯台から眺める美しい景色も素敵な恋の記憶になりそうです。

取材:藤堂真衣