美しい海を未来に!「雑賀ブルーのクリームソーダ」で夏を満喫【和歌山県和歌山市 雑賀埼灯台】

2021/07/26

万葉の歌聖・山部赤人が「わかの浦に 潮満ちくれば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴きわたる」と詠んだ和歌山県屈指の景勝地“和歌浦”。奈良時代には、和歌浦湾に浮かぶ玉のような島々の壮麗な眺めに感動した聖武天皇が、その景観を保護するよう命じたというこの地は、2017年に日本遺産に認定されています。

和歌浦の西端に位置する雑賀崎は、丘陵地帯に家が立ち並ぶ漁師町。和歌山の温暖な気候と、断崖に家々が寄り添いながら佇む風情から「日本のアマルフィ」と称されています。

この断崖を頂上まで登った高台“鷹の巣”に建つのが雑賀埼灯台です。日本でも珍しい展望台のある灯台で、1960年に和歌山市が観光用の展望台を整備した際に海上保安庁によって上部に灯台が設置されました。

そして現在、雑賀埼灯台に隣接するカフェ「たかのすセンター・テイクアウトカフェOcean」では、“雑賀ブルーのクリームソーダ”を発売中。「海と日本プロジェクト in 和歌山」の趣旨に賛同して生まれた、期間限定のコラボレーションメニューです(7月31日まで※延長する場合あり)。

メニューに託されたのは “美しい海を未来へ”との願いと、深い想い。

「雑賀崎の美しい海はもちろん、その風景に癒されるひとときや、子供たちに美しい和歌山の海を残し、未来に引き継いでいくために、“自分には何ができるのか”を考えてもらうきっかけになればという想いを込めています」(事務局)

このクリームソーダの一番のポイントは清涼感たっぷりの青色です。

「雑賀ブルーと名付けた、キレイな青色。日本には、奄美ブルー、波照間ブルーといった海の青さが魅力的な場所がたくさんあり、雑賀崎の海も同じぐらい青く美しいので“雑賀ブルー”と名付けました。『雑賀ブルーのクリームソーダ』は、ブルーキュラソーで青い雑賀崎の海を、バニラアイスとチェリーは、ここから見ることが出来る淡路島のほうに沈む“夕陽”をイメージしています」(同)

さらにソーダの中にはオレンジやパイナップル、黄桃などのフルーツが。その時期にとれる旬の果物が使用されるのだそう。

このほかにもOceanではコーヒーやソフトドリンクのほか、雑賀ブルーのクリームソーダとあわせて堪能したい「和歌山県産無添加ジビエバーガー」や「南高梅としらすのホットサンド」などオリジナルメニューもあり、カフェの屋上にあるオーシャンビューの展望テラスでいただけます。

「和歌浦や雑賀崎をはじめ、遠くは四国や淡路島まで見渡せるスケールの大きい眺めの良さが人気です。また雑賀崎の夕日は、『日本の夕日100選』にも選ばれていて、その美しさは一日の疲れも忘れるくらいの癒し力があります」(同)

いにしえ人も愛した大パノラマと海の安全を見守り続ける雑賀埼灯台を眺めつつ、爽やかな雑賀ブルーのクリームソーダをぱくりとすれば、夏気分を満喫できそうです。

取材:足立美由紀

画像提供(雑賀崎町並み、雑賀埼灯台):和歌山市 観光課