笑顔も輝け!鼠ヶ関で小学生主導のイミネーションイベント開催【山形県鶴岡市 鼠ヶ関灯台】
2021/08/31山形県で唯一「恋する灯台」に認定されている鼠ヶ関灯台。灯台が立つ弁天島は“義経伝説”の地として知られています。かつては離れ小島でしたが、昭和25年から行われた鼠ヶ関港の港湾整備の際に出た土砂を活用して海岸から島へと至る埋立地が造成され、昭和32年には温海町が弁天島をまわる遊歩道を設置。以来、地域住民の憩いの場であると共に、県内外から観光客が訪れる鼠ヶ関を象徴する景勝地となっています。
この鼠ヶ関灯台&弁天島で、7月21(水)~8月20(金)の期間にイルミネーションイベントが行われました。
この企画を主導したのは鼠ヶ関小学校の6年生6人。今年3月に卒業した6年生の提案が現6年生へと引き継がれ、実現しました。
「鼠ヶ関小学校では6年生の授業のカリキュラムにある『総合的な学習』において、令和2年から“鼠ヶ関活性化プロジェクト”に取り組んでおり、このイベントは昨年度の6年生が令和3年1月20日に校内発表会で提案したアイデアです。その後4月に実行委員会が組織され、地域と学校がともに取り組むプロジェクトとして開催されました」(実行委員会事務局 鶴岡市役所 温海庁舎 叶野進さん)
灯台を利用した地元の活性化を考える。灯台で小学生体験授業【山形県鶴岡市 鼠ヶ関灯台】
プロジェクト名は「輝かせよう光と笑顔の鼠ヶ関」です。遊歩道や灯台の脇に鎮座している「金毘羅神社」の祠の上に設置された“幸せの鐘”に、約6000個のイルミネーションが設置されました。
「コロナ禍の影響により、鼠ヶ関漁港では毎年5月連休に行われるイベント大漁旗フェスティバルや、イカまつりなどの漁業イベントが軒並み中止となっており、地域の活性化に繋がればとの思いが込められています」(同)
イベント初日である7月21(水)の夕方から開催セレモニーが行われ、その後、この日のために一生懸命準備を進めてきた鼠小6年生による「カウントダウン」によって、いよいよイルミネーションが点灯。
このほかにも、「恋みくじ」を製作して弁天島入口の厳島神社に設置したり、遊歩道のイルミネーションに隠された8カ所の灯台マークを探す「宝さがし」が実施されたりと工夫と真心がこもった催しも用意され、イベントを盛り上げます。
さらに会場では子供たちが考案した海をモチーフとするイメージキャラクター“マリンちゃんとクラル”が描かれた看板も設置され、訪れた人たちを出迎えてくれました。
また開催期間中には酒田海上保安部による鼠ヶ関灯台の特別見学も開催。
こうして子供たちの笑顔と輝きに彩られた約1か月間にわたるイベントが終了しました。
取材:足立美由紀
画像・資料提供:鶴岡市役所 温海庁舎