気分は灯台守!手ぶらで楽しむ「かもめ島マリンピング」【北海道江差町 鴎島灯台】

2021/09/24

民謡「江差追分」で知られる北海道江差町の海に浮かぶ、周囲約2.6km・海抜約30mの“かもめ島”。かつて北前船交易の拠点として栄え、「日本の夕陽百選」にも選ばれた大パノラマが広がるこの島の頂上に立つのが、恋する灯台に認定されている鴎島灯台です。

檜山道立自然公園の特別区域であり、江差の歴史や文化が息づくかもめ島を舞台に、現在グランピングとキャンプが楽しめるイベント「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」(8月21日~10月24日)が開催されています。今回はこのイベントを主催する江差観光コンベンション協会「かもめ島マリンピング運営事務局」の宮崎拓馬さんにお話をお聞きしました。

このイベントで提供されるのは2つの宿泊プランと4つの海洋体験。会場には絶景エリアに立つ鴎島灯台と並び、直径6mのドームテント「マリンピングテント」が設置されています。

テントの室内にはセミダブルベットが2基と家具&冷蔵庫が完備され、夕食と朝食、そして海洋体験やマシュマロフォンデュセットほかがついた“たき火”がセットに。この宿泊プランは1日1組限定!

気になる夕食は、江差町の人気店が作るBOXディナーまたは海鮮バーベキューからの選択制です。遮るもののない雄大な景色を眺めながらの食事は、他では味わえない特別なひとときを演出してくれそう。夕食やたき火ではスタッフサポートがあるのも嬉しいですね。

そしてもう1つの宿泊プランは「手ぶらキャンプ」。テントなどのキャンプ用具一式と夕食用BBQの食材が全て用意されたプランで、こちらは1日最大5組まで利用可能。

「かもめ島の頂上までは約200段の階段を上がる必要があります。荷物を持って歩くのは結構大変な労力なので、食材と用具一式を貸し出しするサービスを今年から提供することになりました」(宮崎さん)

“海をコンセプトにしたグランピング”というこれまでにないこのイベントへの関心は高く、現在多数の問い合わせが入っているほか、すでに利用された方の評判も上々なんだとか。

「利用者アンケートでは、『フルサービスなので初心者でも安心して楽しめました』などサービス内容についてのご意見から、『夕陽が沈むのを見ながらBBQが食べられました』とか、『憩いの時間が過ごせました』などのお声をいただいています。16時から始まる地元ガイドによるマリンアドベンチャーウォークの評判も非常に良いですね」(同)

4つの海洋体験は“追分(海の出会いと別れの場)”をコンセプトに企画されています。利用者にも大好評なガイドさんによる島探検では、海上遊歩道やかもめ島の見どころスポットの1つ「千畳敷」、頂上の遊歩道などを巡りながら、かもめ島の歴史&文化や多様な海洋生物を学びながら大自然が満喫できます。

このほかにも海風で凧あげをする「マリンカイト」や「海釣り」、「カニ釣り」など。これらの海洋体験は宿泊しなくても日帰りで参加ができるそう。

本格的なサービス開始1年目となる今年は体験会などの実証実験を行い、来年度以降には地域と連携してさらなるサービスの充実を図っていくとのこと。コロナの状況が落ち着いたら鴎島灯台の参観もできるかも!? 今後が楽しみです!

今年度は平日の利用ならまだ若干の余裕があるそうなので、気になる方は公式ホームページを確認してみてくださいね。

「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」公式ホームページ

取材:足立美由紀