地域連携のイルミネーションイベント「湘南の宝石」開催【神奈川県藤沢市 展望灯台・江の島シーキャンドル】

2021/12/14

神奈川県・湘南を代表する観光地「江の島」。現在、江の島と島の入り口となる片瀬海岸エリアを会場に、イルミネーションイベント「湘南の宝石」(11月23日~2月28日)が開催されています。

展望灯台“江の島シーキャンドル”の前身である「江の島展望灯台」は、1951年に初点灯された日本初の民間灯台。その後老朽化が進んだため、江ノ島電鉄開業100周年記念事業として2003年に現在のデザイン灯台へとリニューアルされました。

「湘南の宝石」は江の島展望灯台で行われた1999年11月のライトアップより続く、今年で22年目を迎える江の島の夜を彩るイベントです。

新ゾーン「湘南の宝石エントランス」

 

メイン会場は江の島シーキャンドルが建つサムエル・コッキング苑。エントランス広場には、今年から新ゾーン「湘南の宝石エントランス」が誕生しました。

スワロフスキーのトンネル「湘南シャンデリア」

 

そしてスワロフスキー・クリスタルをふんだんに使用したシャンデリアのトンネル「湘南シャンデリア」を抜けると、江の島シーキャンドを360度、直径70mにわたりライトアップした「光の大空間」へ。森の小径に設置された「ホウセキFOREST」も訪れる者を幻想的な世界に誘います。

メインスポット「光の大空間」

 

この会場の他にも島内の観光スポットである「江島神社(中津宮/奥津宮)」や恋人の丘に立つ「龍恋の鐘」、波の浸食によってできた「江の島岩屋」、御岩屋道通り、亀ヶ岡広場、北緑地、江の島アイランドスパ、江の島ヨットハーバー(~1月10日まで)と、開催中は江の島のそこかしこに見どころスポットが登場。

森の小径の「ホウセキFOREST」

 

さらに島内だけでなく江の島・片瀬海岸エリアにかかる3つの橋や新江ノ島水族館、最寄りの交通機関3社の駅舎、さらに湘南海上保安署巡視艇「うみかぜ」(12月24日・25日)もライトアップされるなど、かつてない規模でイルミネーションが展開されています。

「昨年度に藤沢市や藤沢市観光協会、藤沢市商工会議所、地元の商店会、町内会、江の島周辺の観光関連事業者を中心とする『湘南藤沢ナイトツーリズム推進協議会』が発足しました。当協議会は、『湘南の宝石』をはじめとした江の島の夜間イベントを通じて、エリアの通年型の観光振興による地域の活性化を目的としています。この協議会の発足により官民の連携がより一層深まり、事業者との連動企画や地域住民の参加企画などを通して多くの方々にご協力をいただけたことで規模を拡大することができました」(湘南藤沢ナイトツーリズム推進協議会事務局)

協議会では今回のほかこれまでに夏「江の島灯篭」、秋「湘南キャンドル」などのナイトイベントを主催。昨年よりさらに拡大した「湘南の宝石」は、夜景観光士6100人が選んだ「全国イルミネーションランキング」イルミーション部門で第2位(2021年度)に輝いています。

「今年度は30万人のご来場を見込んでいます。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けてから多くの方々にご来場いただいております。湘南の宝石は2月28日まで実施しておりますので、ぜひお越しください」(同)

江の島シーキャンドルが海の道しるべとしての役割も担いながら、光の衣をまとい世闇に美しく浮かび上がる姿は感動的です。地域が一体となって盛り上げる、冬の夜の湘南をお楽しみくださいね。

【公式】湘南の宝石2021~江の島を彩る光と色の祭典

取材:足立美由紀