散策リーフレットで、経ヶ岬園地の灯台周辺を歩いて知ろう!【京都府京丹後市 経ヶ岬灯台】

2022/06/15

海のイメージが少ないといわれる京都府にも、灯台があるのをご存知ですか?

府の北部に位置する丹後半島は、有名な観光スポットでもある「天橋立」をはじめ、地域のブランドガニの水揚げもあるなど、海の魅力にあふれたエリアです。

そんな丹後半島の北端にたたずむのが経ヶ岬(きょうがみさき)灯台。大型の第一等フレネルレンズを搭載した現役灯台でもあり、明治時代に初点灯して以来、丹後の海を照らしています。経ヶ岬の名前の由来は、灯台がある岬の断崖部分を形成する「柱状節理」がお経の巻物を並べたように見えることからだといわれており、この地形は山陰海岸ジオパークにも含まれています。

そんな丹後半島のスポット情報をもっと発信し、たくさんの人に魅力を知ってもらいたい!と府内の大学生と経ヶ岬灯台保存会がタッグを組んで「経ヶ岬園地の散策リーフレット」を制作しました。経ヶ岬灯台保存会副会長の小谷さんによれば、制作のきっかけは「訪れてくださった方に対して常にガイドをすることが難しいので、リーフレットで灯台周辺の魅力を伝えられればと思い制作しました」とのこと。

(リーフレットの一部を抜粋)

灯台が観光施設としてだけでなく、日本の発展に貢献した灯台守の存在や生活についても紹介されており、読みごたえもたっぷり! また、各スポットの紹介は二次元バーコードでさらに詳しく読むこともできます。

リーフレットの中面は経ヶ岬灯台周辺の園地のマップとともに、所要時間別に複数の散策ルートを紹介。15分ほどで灯台を目指す「初級コース」から、山頂の展望台に立ち寄ってから灯台に向かう「中級コース」。

さらに経ヶ岬の柱状節理を見学してから灯台へいたる「上級コース」は所要時間70分となかなかのハードさ。体力に合わせて選べるので、幅広い人が活用できるのもポイントです。制作にあたっては、実際に園地内を歩いてルートを確認したり、安全性を確認したりと足を使った作業も多かったそうで、大学生からも「疲れた! けれど、楽しみながら取り組めた」との声が。

リーフレットは京丹後市内の各観光施設や、経ヶ岬園地内の駐車場、登山口などに設置されているので、目にすることがあったらぜひゲットしてみてくださいね!

 

取材:藤堂真衣