南房総をぐるっと巡りJAZZを堪能!南房総ジャズフェスティバル【千葉県南房総市 野島埼灯台】

2022/12/20

南房総ジャズフェスティバル「みなジャズ」が11月26日、27日の2日間にわたり開催されました。2019年9月9日、関東地方に上陸した台風としては 観測史上最強クラスの勢力で上陸した台風15号により甚大な被害を受けた千葉県。特に最南端である南房総地域の被害は深刻で復旧・復興にはまだまだ⻑い時間がかかります。「みなジャズ」は、そんな被災地である南房総から、ジャズにより「みんな」で元気を発信していこう、というイベントです。市内5つの会場で開催されるので、南房総をグルっと巡りJAZZを堪能することができます。

2日間で合計1,500人ほどの来場者が参加した本イベント。各アーティストのファンの方や千葉県内の音楽が好きな方が足を運びJAZZを楽しんだ様子。イベント後には「来年以降も参加したい」という声も多く聞こえていたようです。

初日は、冷たい雨が降る中での開催。民宿ストリートSTAGEは民宿街を歩いて各会場を巡り、星空STAGEは旧上三原小学校の講堂でJAZZを堪能。最終日の潮風・夕暮れSTAGEが開催された野島埼灯台特設ステージには、野島埼灯台に観光に訪れていた方も足を運んでいたそうです。

ライブ後には花火も打ち上げられた潮風・夕暮れSTAGE。特設ステージが設置された野島崎灯台は明治2年(1869)にフランス人技師、ウェルニーの設計によってつくられた日本最初の洋式8灯台のひとつ。「白鳥の灯台」とも呼ばれ、白亜の灯台が美しく、展望台からの眺望は抜群で岬の先端には、「最南端の碑」も。最南端の夕日スポットとしても有名です。

また、野島埼灯台では、毎年7月中旬頃に南房総白浜海女祭りも開催されています。白装束に身を包んだ海女たちが、手に松明(たいまつ)を持って夜の海を泳ぐ <海女の夜泳>。夏の夜を幻想的に彩るお祭りです。

本イベントを主催した一般社団法人 房総市観光協会によると、「野島埼灯台は、東京湾の入り口にあることから、江戸時代の幕末から文明開化、現代にいたる近代日本の『歴史の象徴』かと思います。白亜の灯台に行こう!白亜の灯台に登ってみよう!と思って頂き、お越し頂いた際には、歴史を感じて頂けたらなと思います」とのこと。夏には幻想的なお祭りを、冬にはJAZZを聴きながら、歴史を感じる野島埼灯台を堪能してみませんか。

文:タナカシノブ