海と灯台ウィークに開催!期間限定灯台カフェ&市民集合撮影会【山形県鶴岡市 鼠ヶ関灯台】

2022/12/07

11月1日は日本最古の洋式灯台である観音埼灯台(神奈川県横須賀市)の起工日にちなんで設定された「灯台記念日」です。日本財団と海上保安庁では毎年11月1日~8日までを「海と灯台ウィーク」と定め、灯台の魅力発信&観光客誘致を目的とする灯台参観や灯台関連のイベントを共催しています。

鼠ヶ関灯台が建つ鼠ヶ関では、海と日本プロジェクトin山形実行委員会の主導による期間限定灯台カフェがオープン。あわせて鼠ヶ関灯台をバックに市民集合撮影会が実施されました。

この灯台カフェを運営するのは、東大・山大ら大学生が運営する「sea side cafe ユースポート」です。鼠ヶ関×灯台×大学生のコラボレーションにはどんないきさつがあったのでしょうか。

「山形県の田舎で東京大学生と山形大学生がカフェを運営しているという情報を聞き、話を聞いてみると『もっと地元の人に来てもらって地元のホットスポットになりたい』という熱い思いを持たれていたので、是非一緒に叶えたいと思い企画・実施しました」(海と日本プロジェクトin山形実行委員会)

店内には鼠ヶ関灯台に関連するパネルが展示され、コーヒーなどの他にも海と灯台ウィーク限定メニューが。目玉となるのは、鶴岡市あつみ温泉にある足湯カフェ「ChittoMotcheチットモッシェ」が監修した「鼠ヶ関灯台パフェ ~関のともしび~」です。

「鼠ヶ関灯台をイメージして“白い”パフェにこだわって制作しました。灯台の魅力である『光』を表現するためにパフェの最下層に透明な白ワインゼリーを入れて光るコースターで灯し、さらに灯台に沈む夕日を表現するため、地元の庄内柿を乗せました」(同)

栗アイスやクリームチーズ、ブルーベリーソースなど、色々な食感や味を入れることで大人から子供まで最後まで飽きずに食べられるのだとか。添えられたラ・フランスも美味しそうです!

「召し上がって頂いた方からは大変好評でした。甘すぎず大人でも最後までペロリと食べられてしまうところが良かったと思います」(同)

そして11月3日には、鼠ヶ関灯台を囲んで地域住民による市民集合撮影会も実施されました。実は30年前にも同じアングルで写真を撮ってポスターにしたことがあるのだそう。

「灯台ウィークの施策を考えている際に、地元の公民館にお邪魔しました。地元の方は“灯台”というと30年前の当該ポスターを連想するそうで、ちょうど30年後の今年、撮影出来ないかなという声がありました。鼠ヶ関灯台を観光名所にするためにまずは地元の人が灯台を知り、盛り上げていくことが大事だなと感じ、地元の声に一番寄り添える形で撮影会を企画・実施しました。地元のNPO法人の方々を始め、たくさんの方々のご尽力、ご協力、運営のおかげで過去・現在・未来をつなぐ企画になったと思います」(同)

撮影には地域住民を含む約200名が参加しました。

前回同様、撮った画像はポスターにして、各ご家庭に配る予定とのこと。今も昔も地域住民の結束を象徴する鼠ヶ関灯台。今後も変わらずに鼠ヶ関の海と地域を見守り続けることでしょう。

取材:足立美由紀