”アイランダー2019”で利尻島、「恋する灯台」鴛泊灯台の魅力をPR【利尻富士町 鴛泊灯台】

2020/02/03

日本列島に数多く点在する“島”。日本の領土を守り、固有の自然や文化遺産が保たれるなど重要な役割を果たしています。

交通利便性や物流の不安定さから人口が減少し、高齢化が進む一方で、豊かな自然や海の恵みを活用する農業・漁業に関心を持つ若い世代が移住を検討するなどの動きもあり、島の魅力を発信することでこうした動きを活発にする必要があります。

日本中からさまざまな“島”が出展するイベント「アイランダー」では、買い物やワークショップなどの体験を通して島の魅力に触れるとともに、実際に移住や就労についての相談も受け付けるなど、島のくらしに興味のある人が広く参加できるイベントとして年に1回開催されています。

 

「アイランダー2019」は2019年11月23日に開催され、北海道から沖縄まで79の島や諸島のブースでワークショップや移住相談、特産品の販売など島の魅力を知る多彩なコンテンツが用意されていました。

今回取材したのは利尻島・利尻富士町。利尻富士町には2019年に「恋する灯台」認定を受けたばかりの「鴛泊(おしどまり)灯台」があります。

当日ブースで対応されていた利尻富士町・総務課企画調整係主事の岩垣さんに、利尻富士町の魅力と「恋する灯台」認定後の反響についてうかがったところ、「思った以上の反響がある!」とのこと。

 

鴛泊灯台は島内にある「ペシ岬」とともに島民に親しまれてきた島のシンボル。「恋する灯台」への認定は、島民の間でも喜ぶ人が多かったのだとか。

「観光案内所の窓口に『恋する灯台』の認定証を飾っているのですが、観光でいらっしゃった方だけでなく、島民の方からも反応があります。これを見たことをきっかけに、改めてペシ岬と鴛泊灯台に足を運んでくれる人も増えています」(岩垣さん)

 

また、認定を受ける前から行っていたのが「SNS拡散プロジェクト」。ペシ岬で撮影した写真をSNSにアップするとオリジナルグッズがもらえるというキャンペーンは大好評で、開始から1ヵ月足らずで予定数を終了したそう。

 

また「恋する灯台」がある島として見逃せないのが、島の南部で見られる沼浦展望台。通称「白い恋人の丘」。

北海道を代表する銘菓「白い恋人」のパッケージのモチーフになった景色が見られるとあって、カップルの聖地ともいえそうです。ここでプロポーズをしたカップルには白い恋人の製造販売元である石屋製菓公認の「プロポーズ証明書」が発行されるという取り組みを行っており、2014年の発行開始から400組近いカップルがこの丘の前で愛を誓ったのだとか。

 

「今回の『アイランダー』にも『恋する灯台』の認定証を持参しました。これを見て利尻島に興味を持ってくださる人も多く、過去に訪れたことがあるという人も『恋する灯台』の認定を受けたことを今回知って『また行きたい』と声をかけていただくこともありました」(岩垣さん)

利尻島では、冬の間は観光もオフシーズン。4月の下旬頃からスタートする観光シーズンに向けて、新たな取り組みを計画しているといいます。

「SNS拡散プロジェクトで多くの方に参加いただけたこと、それからペシ岬と鴛泊灯台の注目度が上がっていることもあり、今後も引き続きこの2ヵ所にはフォーカスしていきたいですね。また、白い恋人の丘のように、恋にまつわる場所と『恋する灯台』をリンクさせられる企画も考えていますので、今後もより多くの方に利尻富士町を訪れていただきたいですね」(岩垣さん)