11月3日は「猫の島」の灯台で楽しもう【熊本県天草市 湯島灯台】

2018/10/16

熊本県・天草諸島と長崎県・島原半島に囲まれ、島原湾にぽっかり浮かぶ小さな島、湯島。 キリシタン天草四郎で有名な「天草・島原の戦い」の重要な舞台となったこの島、現在は漁業が盛んで、天然の鯛やウニ、タコ、ワカメといった海の幸の宝庫。浜にはウミガメが産卵に訪れることもあり、近海にはイルカの姿も見られるという、海の魅力をギュッと集めたような場所です。 ちなみに島内には、300名ほどの住民とほぼ同数の猫が住んでいると言われ、猫好きカップルなら是非一度訪れたい癒しの島でもあります。 もうこれだけで行ってみたさがつのる感じですが、「恋する灯台」も忘れてはいけません。周囲4kmほどのこの島の西の端で、大正時代からこの豊かな海を守り続けるのが、湯島灯台です。 一昨年、「恋する灯台」に認定されたことをきっかけに、デート・観光スポットとしての魅力アップのため、灯台周辺の整備が行われました。 紹介のパネルを設置したほか、雑木を整理して海の見晴らしを確保し、灯台を囲む外壁を新たに美しく塗装。また灯台や通路周りに猫をあしらったイラストを加えるなど、なかなか楽しめるスポットになっています。 灯台は島の西側に位置するため、日没の絶景も楽しめます。季節によっては、天草下島と島原半島の合間から、「東シナ海の水平線に沈む夕日」を目にするチャンスも。夕日ファンにも見逃せないスポットですね。 ところで今年は、「日本初の灯台起工150周年」ということで、湯島灯台でも記念イベントが行われます。11月1日の「灯台記念日」から直近の休日である11月3日には、特別に灯台内部が公開される予定。灯具の高さまで登り、素晴らしい眺望を楽しめるそうです。天気が良ければ、対岸の島原半島までよく見え、世界遺産に登録された原城付近を見晴らすことができるとか。 その他にも海上保安庁の制服着用体験や、湯島灯台限定記念グッズの配布も行われるとのこと。この機会にぜひ、湯島灯台に出逢いに行ってみてください。 ちなみに湯島には、恋する灯台の他にもカップルにおすすめのフォトスポットがあります。それは、港の近くに植わっているアコウの木。 アコウは温暖な地方に自生する木で、湯島にも群生地があるのですが、この港近くのアコウは樹形がなんと「ハート」の形に茂っており、恋愛成就のパワースポットとして知られています。思い出の一枚を残すのにうってつけですね。 さらにこの近辺には、現役の海女さんが営む食堂「乙姫屋」や、唯一のメニューが「季節の魚料理おまかせ定食」ということで人気を呼んでいる「南風泊(はえどまり)」など、地元の海鮮が楽しめるお店も(いずれも予約が必要だそうです)。ぜひ楽しんで行ってくださいね。