ライブパフォーマンス、一般公開も!灯台の姿とともに楽しむ、空がおりなすマジックアワー【島根県松江市 美保関灯台】

2022/11/22

島根県の北東部、日本海に横たわる島根半島の東端・地蔵崎にある「美保関(みほのせき)灯台」。高さ14メートルの塔に、かつて灯台守たちが寝泊まりしていた旧官舎が併設された灯台です。その歴史は古く、初点灯は明治31年。石造の灯台としては山陰最古で、「世界の歴史的灯台100選」に日本から選出された5基のうちのひとつでもあります。

高さは14メートルとそれほど高くはありませんが、美保関灯台がある地蔵崎は海面から切り立った岬。それゆえに、水面からの高さはおよそ83メートルにもなり、日本海をはじめとする広く青い海を一望できます。

美保関灯台から望む夕日もまた美しく、マジックアワーの時間帯には変わりゆく空の色を楽しめるパノラマの眺望も自慢。マジックアワーとは「薄明」と呼ばれる美しい空の色を楽しめる時間のこと。日の出前や日没後のわずかな時間、それも条件がそろったときにだけ観測できるもので、燃えるような夕焼け空や夜へと移りゆく青色のグラデーションが見られます。

2022年10月8日(土)・9日(日)の2日間には、このマジックアワーを楽しむイベント「美保関ナイト」が開催されました。

日没時刻に合わせてイベントはスタート。灯台周辺で、夕日から色を変えていく空の色を眺める人の姿も、普段より多め。また、美保関灯台もライトアップ。いつもの白亜の灯台からは姿を変え、美保関の夜に彩りを添えていました。9日にはアーティストのYUMIさんによるキーボードパフォーマンスも。美保神社に奉納される神楽「ミホノマイ」の演奏や、海にちなんだ曲の演奏で会場を盛り上げてくれました。

さらに、灯台内部の一般公開も実施!

1~2階まで公開された日中には200名以上、1階のみの公開だった夜間にも150名ほどの来場があり、普段は見ることのできない灯台からの眺めを楽しんだり、灯台の内部を見学したりとにぎわっていました。

訪れた人にもっと美保関灯台に親しんでもらおうと、SNS投稿キャンペーンも実施。観光協会のSNSフォローや投稿でもらえるオリジナルグッズも反響を呼んでいました。美保関灯台の周辺には由緒ある神社「美保神社」やレトロな石畳が魅力の「青石畳通り」など、街歩きにぴったりなスポットもたくさん。ぜひあわせてめぐってみてくださいね。