「海と灯台フォーラム」でも話題に!2022年、海上保安庁が初指定&灯台の維持を支える「航路標識協力団体制度」とは?
2022/03/062022年2月22日。海上保安庁では新たに創設された「航路標識協力団体制度」に基づく申請に沿い、各管区海上保安部長が「航路標識協力団体」を初めて指定したことを発表しました。
「航路標識協力団体制度」は、「灯台」を地域のシンボルとして考え、さまざまな活動を行う団体を明確に位置付け、航路標識の管理体制の充実を目指すための制度です航路標識協力団体が行う活動は、主に【灯台の錆落としや塗装、手すりの設置・清掃・草刈り】【 灯台に関する歴史的資料の収集・保管】【灯台の歴史調査・構造調査】【 灯台の一般公開、歴史的資料の展示・ワークショップ開催・ツアーガイド】が挙げられます。海上保安庁は今後、航路標識協力団体に、これらの活動に必要な情報提供や助言を行い、航路標識の維持管理等に係る取組みを促進します。
今年度の指定団体は、(公社)燈光会が、尻屋埼灯台、入道埼灯台、塩屋埼灯台、野島埼灯台、犬吠埼灯台、観音埼灯台、初島灯台、御前埼灯台、安乗埼灯台、大王埼灯台、潮岬灯台、角島灯台、出雲日御碕灯台、都井岬灯台、波岬灯台、平安名埼灯台の16灯台で指定を受けています。この他、「海と灯台プロジェクト」2020年度の調査研究事業にも参加した狼煙観光協会(禄剛埼灯台)、以前より灯台と地域を結びつける取り組みが盛んなNPO 太東埼燈台クラブ(太東埼灯台)、 (一社)美浜まちラボ(野間埼灯台)、日御碕を美しくする会(出雲日御碕灯台)も名を連ねています。
また、志摩市灯台活用推進協議会(安乗埼灯台、大王埼灯台)、佐伯市(水ノ子島灯台、鶴御埼灯台)のように複数の灯台で申請された燈光会以外の団体も。さらに、和歌山県立串本古座高等学校(樫野埼灯台)といった学校も申請されており、生徒たちがどのように活動されてきたのか非常に関心が高まります。この他には、(一社)北海道江差観光みらい機構(鴎島灯台)、( 一社)石狩観光協会(石狩灯台)、(公社)知床財団(宇登呂灯台)、八戸市(鮫角灯台)、(一社)七ヶ浜町観光協会(花淵灯台)、剱埼灯台サポーター(剱埼灯台)、NPO 日ノ岬・アメリカ村(紀伊日ノ御埼灯台)、大崎上島町観光協会(中ノ鼻灯台)、(公社)高松観光コンベンション・ビューロー(高松港玉藻防波堤灯台)、大分市関崎海星館指定管理者大分エージェンシー株式会社(関埼灯台)、黒部市(生地鼻灯台)、漁村文化ミュージアムIKUJI協議会(生地鼻灯台)、大島プロジェクト会議(鞍埼灯台)、NPO法人 坊津やまびこ会(坊ノ岬灯台)が指定を受けました。
なお。海上保安庁によると、今後も毎年「航路標識協力団体」の公募、指定を行うほか、3月14日(月)開催の「海と灯台フォーラム2021」にて、本制度の説明も予定されているとのことです(「海と灯台フォーラム2021」参加・視聴方法はリンクを参照)。
私たちと海を結びつけ、長い間地域の営みを見守り続けてきた「灯台」。そのかけがえの無いランドマークを守り、活用する人々を支える制度のさらなる拡大・認知を期待しつつ、本サイトでも今後、各団体の取り組みを取材・紹介していけたらと考えます。