海と灯台のまち

海と灯台のまち紹介 神奈川県 三浦市 安房埼灯台

神奈川県 三浦市 安房埼灯台

一般公募により決定した三浦大根をモチーフとするデザイン灯台。建て直しに伴い、岩礁地帯から200m内側に入った城ヶ島公園内へと移設された。灯台の南東方約400mにある「高根神楽」を照らす照射灯も併設されている。(写真提供/三浦市)

灯台データ

  • 初点灯: 1962(昭和37)年(2020年改築)
  • 灯台の高さ: 16m
  • 灯りの高さ: 37m
  • 形状: 白塔形
  • 灯質: 単閃白光
  • 光達距離: 約13km
  • レンズ: LED(発光ダイオード)
  • 構造: コンクリート造
  • 設計者: 不明

地理データ

地理:神奈川県最大の自然島・城ヶ島

三浦半島の南に浮かぶ、東西約1.8km×南北約0.6km、周囲約4kmの島。島内は県立城ヶ島公園として整備されている。太平洋から吹く風や荒波の影響で海蝕洞穴や海蝕崖が見受けられ、南東方向には一部、岩礁地帯の難所がある。

気象:温暖な太平洋性気候

暖流である黒潮の影響を受け、冬でも温暖。また太平洋に囲まれているため、天候悪化の際は周辺が暴風、暴雨となることも。

歴史:「城ヶ島の雨」詩碑

城ヶ島を愛した北原白秋が、舟歌として作った詩が記された記念碑。白秋が遺した「帆型の石が荒磯に突き差したように」との希望により、下太の帆型をしている。

信仰:海南神社の夏祭りで行われる「行道(お練り)獅子」

神の使途である獅子が、祭礼行列の先頭で悪霊を退散させ、道を治める露払いをする事から、悪霊退散・招福を祈願して家々を練り歩く。三浦市指定重要無形民俗文化財。

漁業:全国屈指の漁獲量を誇るメバチマグロ

遠洋漁業の基地として世界の海を漁場とする。メバチマグロをはじめ、カツオ、サバ、イカなど種類豊富な水揚げがある他、沿岸で獲れるサザエは特産品となっている。

その他:世界基準の 2つ星観光都市

観光資源の開発に力を入れている三浦市。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で “寄り道する価値のある場所”として2つ星を獲得する等、世界も注目する。

食文化:珍味までそろう三崎港のマグロ

「三崎マグロ」で有名な三崎港では、大トロ・中トロ・赤身の他にも、希少部位がそろう。兜焼や頬肉のステーキ、目玉の煮つけなど、様々な料理法で提供される。

伝統芸能:女性だけの踊り「チャッキラコ」

約250年の歴史を持つ、豊漁・豊作や商売繁盛を祈願する民俗芸能。海南神社のお祭りの際に、楽器は使わずに素唄と囃し言葉のみで行われる。ユネスコ無形文化遺産。

灯台

海と灯台のまち紹介その他の海と灯台のまち紹介

北海道
北海道

利尻郡利尻富士町

鴛泊灯台

利尻島の北端・ペシ岬の中腹に建つ灯台。晴れた日には隣の礼文島のほか、サハリン島を見ることもできる。島内には利尻山やオタドマリ沼といった景勝地が点在し、利尻礼文サロベツ国立公園の一部として指定されている。

兵庫県
兵庫県

淡路市

江埼灯台

1867(慶応3)年、江戸幕府と英国公使が兵庫開港に備えて大坂条約締結の際に5つの灯台の建設を約束。その最初に建てられた。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による御影石を使用した石造りの洋式灯台。

新潟県
新潟県

新潟市西蒲区

角田岬灯台

佐渡海峡を渡る船舶の道しるべとなる灯台。灯台の足元には、源頼朝に追われた義経が舟と共に身を隠したとされる名勝「判官舟かくし」が顔をのぞかせ、眼下には日本海の大パノラマと角田浜の白い砂浜が広がる。

島根県
島根県

松江市

美保関灯台

島根半島東端の地蔵崎の先端に位置する灯台。山陰最古の石造灯台で、岬からは日本海を望み、晴れた日には隠岐の島を見ることもできる。2007年には灯台として初めて国の登録有形文化財に登録された

島根県
島根県

出雲市

出雲日御碕灯台

島根県出雲市にある「島根半島」の西端に建つ灯台で、石造の灯台としては43.65mと日本一の高さを誇る。全国に5基しかない第1等フレネルレンズが現役で稼働している灯台で、その文化的価値も高く評価されている。

岩手県
岩手県

下閉伊郡普代村

陸中黒埼灯台

1947(昭和22年)に地元漁協が「普代灯柱」として設置。三陸復興国立公園の海岸段丘の景勝地に建ち、青い海と山の緑にひときわ映える白亜の灯台。北緯40度線上の灯台として、日本海側の入道埼灯台(秋田県雄鹿半島)と対をなす。

広島県
広島県

三原市

佐木島灯台

瀬戸内海に浮かぶ佐木島の北部にある小型の灯台。佐木島の周辺には島が多く、フェリーでの行き来が主な交通手段となっている。佐木島の港へ入る船上から、豊かな緑に囲まれた灯台の姿を見ることができる。

福井県
福井県

丹生郡越前町

越前岬灯台

海抜131mの断崖の上に建つ白亜の灯台。岬からの絶景は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。越前海岸周辺は日本海側随一の「日本三大水仙群生地」として知られ、冬になると灯台は一面に咲く越前水仙に彩られる。

静岡県
静岡県

下田市

爪木埼灯台

伊豆半島の東海岸から太平洋に突き出た須崎半島の先端に建つ灯台。周辺は爪木崎自然公園として整備されている。野水仙の群生地であり、冬場のピーク時には300万本もの水仙が咲き誇り、遊歩道となって灯台へと誘う。

三重県
三重県

鳥羽市

菅島灯台

三重県鳥羽市の沖にある菅島に建つ灯台。現役灯台としては日本最古のレンガ造灯台で、ブラントンの設計による搭形は歴史的価値の高さを認められ、Aランクの保存灯台に指定されている。

北海道
北海道

厚岸郡浜中町

湯沸岬灯台

北海道随一となる実効光度82万カンデラの灯台。急に濃い霧が立ち込めることから「霧多布岬」との通称を持つ湯沸岬に建つ。危険区域である沖合約3kmの岩礁「帆掛岩」を照らす赤色の照射灯が併設されている。

愛知県
愛知県

知多郡美浜町

野間埼灯台

愛知県に現存する最古の灯台。2008年に改修工事が行われた際、レンズが第5フレネル式からLED灯器に変更された。灯台周辺を囲う高さ2.5mの鉄柵は、南京錠を掛けて恋愛の成就を願うカップル向けのスポットとしても広く認知されている。

海と灯台のまち紹介
海と灯台のまち連絡会について

海と灯台のまち連絡会について

美しい灯台を含む、そのランドスケープを町づくりに生かす志をもった先駆的な自治体を「海と灯台のまち」とし、連絡会を設置します。

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構成自治体

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「海と灯台のまち連絡会」は、全国灯台文化価値創造プロジェクト(「恋する灯台のまち認定自治体)に参画する49市町村(2020年現在)によって構成されます。

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海と灯台のまち紹介

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「海と灯台のまち」に立つ「灯台」を中心に、地理、歴史、進行、産業、伝統文化、食文化など多角的に掘り下げ、その地域の特色と「灯台」の魅力を浮き彫りにしていきます。

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恋する灯台について

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「海と灯台のまち」連絡会の構成自治体に立つ「灯台」は、すベて「恋する灯台」の認定灯台です。

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