北海道 檜山郡江差町 鴎島灯台
かつてニシン漁や北前船の交易場として賑わいを見せた鴎島に建つ灯台。沖合500mに浮かぶこの島の航路標識である灯台は、現在は外側に階段と手すりが取り付けられ、自由に登れる展望台として訪問客を楽しませている。
灯台データ
- 初点灯: 1889(明治22)年
- 灯台の高さ: 12m
- 灯りの高さ: 36m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 群せん白光
- 光達距離: 約26km
- レンズ・灯器: LUーM型(建設時は無等不動フレネルレンズ)
- 構造: コンクリート造
- 設計者: 不明
地理データ
地理:江差港と防波堤でつながる鴎島
北海道の南西部に位置する海抜20m、周囲約2.6kmの島。前浜には漁民の守り神「瓶子岩」、東崖には波の浸食による「千畳敷」など岩石海岸地形が広がる。
気象:軍艦も座礁させる季節風「たば風」
最も寒さが厳しい2月に北西から吹きつける季節風。幕末期には幕府が導入したオランダ製軍艦「開陽丸」が、この暴風によって江差沖で座礁したと伝えられている。
歴史:北海道文化発祥の地・江差
北海道で最も早い時期に開港した港の1つされる。江戸期のニシン漁最盛期には「江差の五月は江戸にもない」と謳われ、商業、文化ともに発展したという。
信仰:北海道を代表する祭事・姥神大神宮渡御祭
370年以上の歴史を持つ、北海道最古のお祭り。ニシン漁の終わりにその年の豊漁への感謝を捧げるために行われ、3日間に渡り豪華な13台の山車(ヤマ)が練り歩く。
漁業:日本海の深海でとれる紅ズワイガニ
秋から初夏にかけて漁が行われる紅ズワイガニ。カゴを沈めて入るのを待つカニカゴ漁で水揚げされたカニは、みずみずしくて甘味が強く、知る人ぞ知る名産品。
その他:古来の景観を今に遺す「いにしえ街道」
古くから和人が訪れ発展したという歴史を背景に、旧街道を整備・拡張して「いにしえ街道」に。美しく貴重な景観を保全すると共に、観光資源として活用している。
食文化:檜山の郷土料理「ふきんこもち汁」
生のジャガイモをすりおろしてこねた団子を、野菜入りのコンブ出汁に入れたもち汁。檜山の農村地域の日常食として食されていた、体が温まる“なつかしの味”。
伝統芸能:民謡の王様「江差追分」
北前船の船乗りによって伝えられた信州追分宿の馬子唄に、この地で越後の松坂くずしを源流とする謙良節が融合され、特有の哀調を帯びて歌い継がれたとされる。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
西宇和郡伊方町
佐田岬灯台
四国の西端に突き出た佐田岬半島の先端に建つ。対岸には豊予海峡を挟んだ佐賀関(大分県)があり、佐田岬灯台の光が届く。灯台で使われているレンズは佐賀関にある関崎灯台から移設されたもの。
御前崎市
御前埼灯台
1874年(明治7)年、「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人技師ブラントンの設計により完成したレンガ造りの灯台。戦争で損傷を受けたが修理され、今なお建造当時の姿を留めている。のぼれる灯台16基のひとつで、近代化産業遺産、重要文化財などに指定されている。
室戸市
室戸岬灯台
室戸岬の先端、標高151mの山上にそびえ、日本一の光達距離を有する灯台。1899(明治32)年の建造当時から改築されていない鉄造の灯台で、直径2.6mにも及ぶ国内最大級の第1等レンズを誇る。灯台守が暮らしていた石造りの官舎が今なお残る。
高松市
高松港玉藻防波堤灯台
1964(昭和39)年に「高松港西防波堤灯台」として初点灯。後年、港湾事業によって北側へと伸びた防波堤の先端へ移設される。赤基調の灯台で、「赤灯台」「せとしるべ」の愛称で高松港のランドマークとしても親しまれる。
日向市
細島灯台
細島港入口の日向岬に位置する灯台。1910(明治43)年に赤レンガ造りの灯台として造られ、1941(昭和16)年に現在の灯台に。半円アーチ型の出入り口、バルコニーを支える持ち送りのデザインが特徴的。2019(平成31)年に国の有形文化財に登録された。
佐伯市
水ノ子島灯台
豊後水道の中央部に浮かぶ周囲約300mの無人島「水ノ子島」にぽつんとそびえる灯台。塔体の高さは39mあり、石造り灯台の高さとしては日本で二番目を誇る。極めて小さな孤島であることから建設工事が難航し、1900(明治33)年から4年の歳月を要して完成にこぎつけた。
和歌山市
友ヶ島灯台
明治初期に建設された歴史的価値の高い石造の洋式灯台。紀淡海峡に浮かぶ無人島群「友ヶ島」の中心となる沖ノ島に建つ灯台で、砲台跡など島にはかつて軍事要塞島だった名残が残る。国の登録有形文化財。
上天草市
湯島灯台
江戸時代、島原の乱の戦略上の要衝となった湯島の西端に建つレトロな灯台。島の高台から島原湾、湯島瀬戸を往来する船を照らす。灯台周辺から眺望する長崎、普賢岳のパノラマは絶景。晴れた日には世界遺産の原城跡が望める。
笠岡市
六島灯台
岡山県の最南端とされる「六島(むしま)」に建つ灯台。大型船舶が往来する海域ながら、潮流が速く事故が多発していた六島と香川県・荘内半島の海域の安全のために建てられた。現在も不動フレネル式レンズを残す貴重な灯台でもある。
賀茂郡南伊豆町
石廊埼灯台
江戸時代には燈明堂が置かれ、毎晩かがり火が焚かれていたという海の難所、伊豆半島最南端の岬に立つ灯台。1871(明治4)年に英国人技師ブラントンによって木造灯台として建てられ、1933(昭和8)年にコンクリート造に建て替えられた。「日本の灯台50選」のひとつ。
旭市
飯岡灯台
千葉県北東部、九十九里浜の北端から連な素屛風ヶ浦の南端に位置する刑部岬に建つ灯台。約60mの断崖絶壁から見る絶景は、「日本の朝日百選」や「日本の夜景100選」ほか数々の栄冠に輝いている。また、灯台周辺は上永井公園として整備され、展望館も新設された。





