広島県 三原市 佐木島灯台
瀬戸内海に浮かぶ佐木島の北部にある小型の灯台。佐木島の周辺には島が多く、フェリーでの行き来が主な交通手段となっている。佐木島の港へ入る船上から、豊かな緑に囲まれた灯台の姿を見ることができる。
灯台データ
- 初点灯: 1955(昭和30)年
- 灯台の高さ: 6.3m
- 灯りの高さ: 27m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 単明暗白光
- 光達距離: 約7.4km
- レンズ・灯器: LED灯器(詳細不明)
- 構造: 不明
- 設計者: 不明
地理データ
地理:周囲10kmの島に建つ灯台
佐木島の玄関口である鷺港から徒歩で6分ほどの小高い岬の上に佐木島灯台が建っている。島の周囲を通る道路は全長約10kmで、散策しながら歩いて回ることもできる。
気象:豊かな緑を育む温暖な気候
瀬戸内型の穏やかな気候で、一年を通して過ごしやすい。島内には豊かな自然が息づき、島の南西部にある「塔の峰千本桜」をはじめ、季節の花々が島を彩る。
歴史:離島での生活を伝える映画にもゆかり
北の沖にある小佐木島で縄文土器が出土するなど、古くから人が住んでいた。近海にある宿禰島は映画「裸の島」のロケ地にもなり、島を眺めに訪れる人も増えた。
信仰:日常的に巡礼可能な「88ヶ所お大師めぐり」
四国88ヶ所巡礼にちなみ、大正時代から佐木島でも88ヶ所巡りが行われている。石鎚山真言宗鷺浦教会を出発し島を一周するコースで、少しずつ順序や場所を変えながら現在にも残る。
漁業:島民に漁師はいない?
島としては珍しく、漁業を行う家がない。島の南部の向田港に地蔵像があり、この像の周辺では殺生が禁じられていることから、漁をする家がないと考えられている。
その他:島の地形を活用したスポーツ・観光振興
トライアスロンの大会が行われるなど、島のコンパクトさと海・山の地形を生かして多くの人を呼び込んでいる。砂浜でウォーキングやヨガを行う「海浜セラピー」も催される。
食文化:太陽の恵みで育った柑橘のお菓子
佐木島では一部の住民によって農業が営まれ、瀬戸内の温暖な気候を利用した柑橘類の栽培が盛ん。特にザボンの一種「ばんぺいゆ」の皮を使ったお菓子「かひねり」が生産されている。
伝統芸能:戦国時代の祝い踊りが現代に残る
三原湾内での築城を祝った「やっさ踊り」が市内に伝わる。決まった型はなく三味線や太鼓、笛のお囃子に合わせて踊るもので、8月には大規模なイベントが行われる。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る

長崎市
伊王島灯台
1866(慶応2)年、米・英・仏・蘭の4ヶ国と結ばれた江戸条約により、全国8ヶ所に設置された灯台の一つ。日本初の鉄造六角形の洋式灯台でもある。灯台のドーム型の天井部分は、原爆の被害を受けつつも、そのままの形状に復元された。

室戸市
室戸岬灯台
室戸岬の先端、標高151mの山上にそびえ、日本一の光達距離を有する灯台。1899(明治32)年の建造当時から改築されていない鉄造の灯台で、直径2.6mにも及ぶ国内最大級の第1等レンズを誇る。灯台守が暮らしていた石造りの官舎が今なお残る。

鶴岡市
鼠ヶ関灯台
源義経が頼朝の追討を逃れ、平泉へと渡る途中で上陸したという伝説が伝わる弁天島に建つ灯台。島の手前に厳島神社、灯台の足元には赤い鳥居の金毘羅神社と2つの神社が設置され、鼠ヶ関の漁民の安全を見守っている。

下田市
爪木埼灯台
伊豆半島の東海岸から太平洋に突き出た須崎半島の先端に建つ灯台。周辺は爪木崎自然公園として整備されている。野水仙の群生地であり、冬場のピーク時には300万本もの水仙が咲き誇り、遊歩道となって灯台へと誘う。

佐伯市
水ノ子島灯台
豊後水道の中央部に浮かぶ周囲約300mの無人島「水ノ子島」にぽつんとそびえる灯台。塔体の高さは39mあり、石造り灯台の高さとしては日本で二番目を誇る。極めて小さな孤島であることから建設工事が難航し、1900(明治33)年から4年の歳月を要して完成にこぎつけた。

美方郡香美町
余部埼灯台
灯りの高さが日本一の灯台。「日本の夕陽百選」にも選ばれた日本海を一望できる高台からは、夏場になると幻想的で美しいイカ釣り漁船の漁火を見ることができる。地元では地名をとった「御崎灯台」の名で親しまれる。

淡路市
江埼灯台
1867(慶応3)年、江戸幕府と英国公使が兵庫開港に備えて大坂条約締結の際に5つの灯台の建設を約束。その最初に建てられた。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による御影石を使用した石造りの洋式灯台。

日向市
細島灯台
細島港入口の日向岬に位置する灯台。1910(明治43)年に赤レンガ造りの灯台として造られ、1941(昭和16)年に現在の灯台に。半円アーチ型の出入り口、バルコニーを支える持ち送りのデザインが特徴的。2019(平成31)年に国の有形文化財に登録された。

男鹿市
入道埼灯台
日本海を望む男鹿半島に建つ白黒のシマ模様をした灯台。全国に16基ある参観灯台の1つ。初点灯100周年を記念して設置された灯台資料展示室では、当時使用していたレンズほか灯台の関係資料を閲覧することができる。

東牟婁郡串本町
潮岬灯台
本州最南端の紀伊半島・潮岬に建つ灯台。開国直前の「改税条約」に基づいて建設した8基の灯台のうちの1つで、紀伊半島沖は海上交通の要衝でありながら、航海が難しい海域でもあったため、潮岬灯台の建設は急ピッチで進められた。

和歌山市
友ヶ島灯台
明治初期に建設された歴史的価値の高い石造の洋式灯台。紀淡海峡に浮かぶ無人島群「友ヶ島」の中心となる沖ノ島に建つ灯台で、砲台跡など島にはかつて軍事要塞島だった名残が残る。国の登録有形文化財。

七尾市
能登観音埼灯台
大正時代、七尾湾を航行する船舶の安全を確保するため石川県が建設。当初は七尾湾口灯台と名付けられたが、1966(昭和41)年に現在の名称に。1986(昭和61)年、機器自動化に伴い、形も四角形ビルディング型から白色塔形に建て替えられた。